本日とんでもねえド昭和スポットに迷い込んでしまいました。それは「COFFEE ROAD ULLAS」。”カフェ”ではなく「喫茶店」です。
まずこの壊れかけた看板から最高なんですが…
この店先の佇まいが最高オブ最高。まさに日常に潜む魔窟。ここだけ時間軸が異なり、まるで昭和のまま時間が止まっているかのようです。刺激臭レベルまで高められた昭和の香りが漂ってきます。
そして店内がこれまた最高過ぎました。
薄暗くタバコのヤニで煤けた店内、いつから飾られているか分からないマリリン・モンローのポスター。隅にあるエアコンなんてもうメーカーの博物館に収蔵されるレベルの骨董品です。大きくて木目調でリモコンが固定式のやつ。
ちなみにコーヒーはUCCのようでした。店内に山のようにUCCのダンボールが積んであったので。
席に座ると、壁と砂糖の容器の間にクモが巣を作っていました。天然の害虫対策ですね。
店先で一目瞭然でしたが、植栽は一切手入れされておらず伸び放題で日光が十分に届かない箇所が枯れ始めていました。窓際に座っても外の景色が一切見えませんが、外からの視線を気にしなくてよいのでこれはこれで安心っちゃあ安心です。
ランチ時に入店したのでパスタセットをオーダーしました。ところで向こうの席、割れて壊れた椅子そのまんまですね。
付け合わせのサラダ。
平打ち麺のパスタ。ミートソースにはあらかじめタバスコが加えられ若干辛めの味付けでした。
そして肝心の食後のコーヒー。飲み口の部分が欠けていて年季を感じました。
何から何まで完璧な「昭和レトロスポット」でした。こうしたお店はもはや文化遺産なので、できる限り長く残さねばなりません。というかこのコロナ禍でよく生き延びてるな…。なお、私が入店したとき既にお客さんが2人おり、さらに後から1人入ってきたので常連さんに支持されているお店であることが伺えました。官公庁街で堂々と煙草を吸いながら飲み食いできるお店は貴重だからかも?