昨年末からギャラリーでアート系の展覧会に行くことが増えています。不思議なことに、何かのきっかけでどこか一か所の展覧会に行くと、そこで芋づる式に面白そうな展覧会の情報やギャラリーの情報が手に入り、またどこかに行き…を繰り返しているうちに、ただ普通に道を歩いているだけなのに偶然心惹かれるギャラリーや展覧会を見つけてしまったりします。最初に展覧会に行ったことで自分の脳内の「展覧会アンテナ」が伸びてしまったのでしょうか?
ということで本日も道を歩いていて偶然歩道に出ていた看板に目が留まり、近所にギャラリーがあったことを知りました。
こちらは山形市にある東北芸術工科大学大学院の卒業生グループさんによる展覧会。特定の科に絞った内容ではなく、全体的に日本画の作品が多かったものの、水彩あり、油彩あり、陶芸ありとジャンルも作風もバラバラで非常に見ごたえがありました。こちらのグループは東日本大震災を機に定期的にこうした展覧会を開催しているそうで、展示作品は販売もし、その売り上げを義援金として寄付しているそうです。
ちなみに東北芸術工科大学とは、1991年に山形市に設立された比較的新しめの東北唯一の総合美大。一応私立ではありますが、公設民営で京都造形芸術大学が姉妹校です(運営元が同じ)。実は仙台市と山形市はバスで片道1時間、バス代も800円と安価なため、仙台市に住みながら山形市に通学している学生も多く、なんと山形市内から通う学生より仙台市内から通う学生の方が多いとのこと。なので他県の大学とはいえ地域間の交流は密なようです。
んふんふ(実はあるイベントの取材に向かう途中で入ったのですが、いずれの作品もとても見応えがあり、なんだかんだ30分以上も長居してしまいました。おかげでイベント会場に行くのが遅くなってしまいましたが。あと展覧会ももちろん楽しかったのですがギャラリー自体も非常に素敵なところで居心地が良かったです。入ってまず目に付くのはアンティークな机、テーブル、椅子!さらにこちらもアーティストの作品と思われる湯飲みにお茶まで出してくれて、何もかもが最高でした。アンティークな机に芳名帳ですよ。これだけで展覧会のつかみはOKですね)