本日、市民図書館に年間年始に読む用の本を借りに行ったのですが、そのついでというか、たまたまそこで開催されていた「シネバトル グランドチャンピオン大会」を観覧しました。

 

 

「シネバトル」とは、せんだいメディアテークが主催する「映画」をテーマとするトークバトルです。参加者(プレゼンター)がそれぞれ自分のイチ押し映画を制限時間3分以内でプレゼンし、他の参加者に一番「観たい!」と思わせた人が勝ちというもの。年に何回か定期的に開催されており、毎回一位(金賞)と二位(銀賞)が決定され、年末のグランドチャンピオン戦で各回の金賞受賞者が集い最終決戦を行います。

 

 

会場はメディアテーク2階の映像音響ライブラリーの窓の近く。ちょうど光のページェントをバックにプレゼンする形となりインスタ映えする会場となりました。

 

 

形式は、それぞれ3分でプレゼンテーションを行い、その後これまた3分間観覧者からの質疑応答に応えるというもの。本当に厳密に3分間でバッサリ切る進行で、まるで起業家のピッチのようです。というかこれ、ピッチの練習にももってこいですよね。

全員のプレゼンを聞いて思ったのは、若ければ若いほどプレゼンが上手いということ。原稿を一切見ずに話もコンパクトにまとめ非常に様になっていました。だいたい50代以上になると、「スピーチ=紙にあらかじめ書いておいた原稿を読む」になってしまうんですよね。しかし何について話すか?聞く側の世代やクラスタは?によってウケるプレゼンは異なります。このイベントのように「自分の好きなもの」をオススメする場合は、むしろ立て板に水なトークは胡散臭い印象を与えてしまうことが多く、口下手だが情熱はある!という朴訥さと熱さがあるトークの方がウケるんですよね。

 

 

ところで、改めて歴代「シネバトル」紹介作品リストを見たら、もう明らかに「お前映画秘宝読んでるだろ!」という作品/人が結構いてなかなか面白かったです。だいたい昨年のグランドチャンピオンの紹介作品は「グラインドハウス」ですからね。最高かよ!ちなみにグランドチャンピオンが紹介した作品は、翌年頭にメディアテーク内のシアターで無料上映されるそうです。基本的にDVD/プルーレイがリリースされている作品ばかりなので、自分で観ようと思えば観られますが、複数人と同時に観るからこその面白さがあるのが映画というもの。今回のグランドチャンピオン作品の上映も、もし日程が合えば行こうと思います。

 

ところで、この「シネバトル」をきっかけに今までスルーしていた映像音響ライブラリーを覗いてみたのですが、これがなかなかのラインナップで、メディアテークのスタッフ(司書?)の審美眼に驚きました。

 

 

 

市の税金で「ゾンビーノ」と「不思議惑星キン・ザ・ザ」を買う判断。
 
図書館なのでもちろん人間なら観ていて当たり前的な名画が一通り揃っているのですが、その中にしれっと「なぜこのチョイス?!」というホラー映画やカルト映画、アクション映画などが混ざっているのです。しかもあいうえお順とアルファベット順に置かれているので通常あり得ない並びになるという”仕掛け”もあり。これらDVDも本と同様に借りられるそうなので、Amazonプライムの無料作品にないものでここにあるものは今後積極的に借りてみようと思います。