フィンランドネタが続きますが、昨日(日付的には本日)深夜2:00頃より、フィンランド・オウルにて開催された「エアギター世界選手権2018」の決勝のライブストリーミングを見ていました。イベントのメインの配信は公式サイト上でしたが、Facebook Liveでも同時配信されており、私はそちらで他のFacebookユーザーのコメントを見ながら見ていました。
時折映像が荒くなることはあっても切れることはありませんでした。Facebook Lifeマジ優秀。
この「エアギター世界選手権」は、オウル市が毎夏に開催している恒例イベントで、近年は毎年日本人が出場していることから一般の国内メディアでも報じられるようになりました。オウル市と姉妹都市協定を締結しているご縁から、数年前までは仙台で日本予選の決勝が行われていたのですが、東日本大震災の影響か、残念ながら現在は行われていません。今もやってたら絶対取材に行ってたのになー。
ただ、オウル市側で日本人選手(?)の出場をコーディネイトしているのが私の友人でここしばらくずっとFacebookのタイムラインにこの「エアギター世界選手権」の準備の進捗が上がってきていたのですが、なんと今年は日本人が3人も出場。しかもそのうち2名が決勝に進出するという快挙を成し遂げました。
なお、決勝でも20人以上が出場して演奏をするのですが、さすがにぶっ続けでやるのは観客も飽きるだろうという配慮からか、途中にハーフタイムショーみたいな時間が設けられていました。それがもう(おそらく)地元民による完全にトチ狂ったショーで本当に最高でした。とりあえず画面のスクショをご覧下さい。
※向かって左の白いドレスの人はエアギターならぬ「エアバイオリン(もしくはフィドル)」を”弾いて”います。もう何がなにやらw
そして司会者も一緒に歌ってドンチャン騒ぎ。
ステージ上はこんなの。
…とまあ、現地は宵の口の時間だというのに完全に深夜のテンションのようなショーでした。そういえば夏のフィンランドは白夜というイメージでしたが、このライブストリーミングで見たオウルの夜はちょっと夕方みたいな薄暗さでした(ステージは野外)。もう白夜のシーズンが過ぎたのでしょうか?それとも直前まで雨が降っていたとか?
で、既に速報を伝えているニュースサイトもあるのですが、今年のエアギター世界選手権の優勝者は日本から出場した舞台俳優の"Seven seas"こと名倉七海さんでした。彼女は2014年にチャンピオンになっているのですが、4年ぶりの2冠を達成。おめでとうございました!
エアギターを見ていて思うのは、「観客の前で」「音楽に合わせて」「演技する」という点に於いて、エアギターとはフィギュアスケートや体操、舞踏と同じかもしれないということです。一見バカバカしい遊びに見えるかもしれませんが、短時間で観衆の心をつかみ、場の空気を支配しなければ勝てないという点に於いては全く同じです。しかもそれを言葉を使わず、体の動きのみでそれをやらなければならない。しかもリアルな楽器演奏と違い、リアルな楽器はないのです。これは「楽器を上手く演奏する必要がないから楽」ということではなく、「楽器がないのに楽器があるかのように動かなければならない」ということ。そうした難しさを考えると、普段舞台俳優として活動している人が優勝したというのも納得です。
なお、そこら辺のエアギターをやっている人々のアツい思いを切り取ったドキュメンタリー映画に「エアギター エピソード・ゼロ」というのがあるので、興味のある方はどっかでやってる配信かTSUTAYAあたりを探して見て下さい。概要は既に過去エントリにも書いてます。
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