適当にYoutubeを巡っていたら、Mötley Crüeの楽曲をむりやりフィンランド語に直訳して演奏するという、日本語直訳ロックの王様と全く同じことをしているバンドを発見しました。で、よく見たらやってるのがなんとフィンランドのモンスターメタルバンド「Lordi」の前々ドラマー!とりあえず動画を見てみて下さい。
見ての通り「Dr Feelgood」のカヴァーです。「Dr Feelgood」をフィンランド語に翻訳すると「Tohtori Höpöolo」。「トフトリ ホポオロ」と発音するんでしょうか?ヴォーカルを担当しているのがこのフィンランド語直訳バンド「Mötikkä」(モティッカ?)の主宰で、Lordi時代は「Kita(キタ)」の名で知られていたSampsa Astala氏です。
こちらがLordi時代の最後のフォルム。当時は牙がいっぱい付いている宇宙人クリーチャーだったのに…。ここは「イケメンがクリーチャースーツを着ていた」と考えるのではなく「クリーチャーがイケメンスーツを着るようになった」と考えるのがペルソナを愛する者の品格ってもんじゃないでしょうか。
ちなみに衣装に書いてあるとおり「Kita」はそのまま「キタ」と発音しフィンランド語で「口」を意味します。フィンランド語と日本語って「発音は同じなのに意味が全く違う」単語が妙に多くて、逆に覚えるのが面倒なんですよね。
こちらは「Looks That Kill」のカヴァーです。
この2曲を聴いて分かるとおり、もの凄く字余りでむりやり詰め込んでいる感炸裂なうえに発音も英語とまるっきり違うことが一目(耳?)瞭然。フィンランド語がラテン語圏の言語ではないことがよく分かります(フィンランド語はフィン・ウゴル系)。あと地域が違えど、人間考えることはだいたい同じなのかもしれません。HR/HM系でフィンランド語を学びたい人にとっては何気に良い教材かも?
Youtubeを漁ったら既にこのカヴァーバンドでライブもいくつかやっているらしく、「Mötikkä」で検索するといろいろ動画が出てきます。なお、Sampsa Astala氏は現在複数のバンドを掛け持ちしつつソロ活動も並行して行い、さらに自分のレーベルとスタジオを経営してプロデュース業も手掛けるマルチな活動を行っているそうです。Lordi時代はドラマーでしたが、実際は全てのパートをこなすことができる多才っぷりだそう。むしろこんな多才なイケメンがなぜ宇宙人クリーチャーの恰好をしていたのかがもはや謎ですが、彼が脱退した時にフィンランド本国のファンの間で「一番才能のあるイケメンのメンバーが辞めた」と言われていて、残りの創設者2名の気持ちをちょっとは考えろよ!と思ったものです。
ちなみにLordi脱退後にリリースした自身のバンドのアルバムはキングレコードから日本盤が出ました。興味のある人はよかったら。
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ハノイ・ロックスを彷彿とさせる日本盤タイトルですね
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