こんなハイクオリティなゲームを基本無料でプレイさせてもらって本当によいのだろうか…「Identity V」はそんなことを思ってしまうくらい雰囲気も良ければゲーム自体も面白い傑作タイトルで、最近はちょっとした時間ができる度に触っています。

 

本作は、大ヒットタイトル「陰陽師」シリーズで知られる中国・杭州のNetEaseと、カナダ・モントリオールのインディーゲームスタジオBehaviour Interactiveが提携して開発したタイトルです。Behaviourはプレイヤーが逃げる4人と追いかける化け物に分かれて戦う非対称型のオンライン対戦ゲーム「Dead by Daylight」の開発で知られており、この「Identity V」はまさにそれをスマホ向けにしたようなタイトルです。しかしアートワークと世界観が完全にゴシック&グロテスク。最高か。

 

 

 

ゲームの具体的な内容は、プレイヤーが追いかける側(ハンター)と追いかけられる側(サバイバー)に任意で分かれ、それぞれマッチングによって対戦するというもの。ゲームを開始すると、ハンターとサバイバーは特定のフィールドにランダムに飛ばされ、そこでお互いが追いかけたり追われたりして勝利を目指します。皆が戦うバトルロワイヤルではなく、「鬼ごっこ」と「かくれんぼ」をまとめてやるようなバトルが特徴。サバイバーはハンターを倒すことはできず、ハンターから逃げながら特定条件を満たしてフィールドからの脱出すれば勝ちとなります。ただし、マッチングをやるには最初にチュートリアル的なステージをプレイする必要があります。その雰囲気がもう最高!普通チュートリアルってゲームに慣れている人ならただ消化するだけの退屈な段階になってしまいがちですが、本作はチュートリアルのどこのスクリーンショットを撮影しても「絵」になる作り込みっぷりなのです。しかもストーリーもちゃんとある。とりあえず以下のスクリーンショットをご覧下さい。

 

 

 

暗い森をひた走る車。主人公は記憶喪失のせいで作家活動を辞めざるをえなくなったやさぐれた私立探偵。彼は依頼者の手紙に従いとある洋館を目指しています。

 

 

しかしこういう物語の洋館は怪しいと相場が決まっています。ということで早速部屋の中を探索する主人公。

 

移動は画面右下の「レバー」で行い、床にある足跡をたどって探索します。

 

まずやることは部屋の中のロウソクに火をつけること。

 

すると徐々に室内が明るくなり全容が見えてきます。

 

 

すると、シャンデリアの上から謎の紙飛行機が落ちてきました。

 

タップで展開すると、それはただの紙飛行機ではなく日記の一ページ、それもつい最近のものでした。

 

開発したのが中国とカナダの会社なのでグラフィック内のテキストは基本的に英語なのですが、ちゃんと全て日本語翻訳に対応しており、グラフィック内に登場するテキストは全て日本語で読むことができます。

 

そしてしばらくゲームを進めると、主人公は日記の主の意識にダイブし、それを追体験できるようになります。

 

 

プロファイルを進めていくうちに主人公は日記の主そのものになり…

 

突然眼前に狂暴なピエロが現れた!

 

ここから本作のゲームそのもののチュートリアルがスタートです!ここではハンターから逃げるサバイバーの基本的なプレイ方法を覚えられるのですが、主人公が日記の主の意識にダイブした途端にキャラクターの描画がまるで人形のようになるのが本当に上手い!目がボタンで髪の毛が毛糸と、まさに手作りの人形そのものなんですが、描写自体はゴシック&グロテスク。本当にセンスの良い世界観です。

 

サバイバーができるアクションは「しゃがむ」「歩く」「ダッシュ」の3種類で、フィールドの環境によってそれらを使い分けます。物陰に隠れてやり過ごす時は「しゃがむ」を使いましょう。

 

画面の左側に特定条件が示され、それを満たしつつハンターから逃れられたらクリア!

 

ただ逃げるだけでも大変なのに暗号機の解読ってチュートリアルにしては難しくね?と最初は思いましたが、チュートリアルなので地面に足跡で道しるべが示されています。それを注意深く探せばOK。

 

 

暗号機発見!

 

これで脱出ゲーとが開くようになりました。

 

脱出ゲートを目指して足跡をたどりましょう。しかし隠れながら逃げるというプレイの緊張感が半端なく、ちょっとでも視界にハンターのピエロが映ると本気でドキ!っとしてしまいます。

 

やった!脱出ゲート発見!

 

…と思ったらピエロに追いつかれた!もうこのシーンは本当に恐怖以外の何ものでもありませんでした。

 

しかし幸いにも(?)殺されたのは連れで、自分は攻撃されたもののまだ生きています。もう連れは見捨てて自分だけ助かればOKと割り切って一目散に脱出ゲートを目指してどうにかクリアしました。

 

こうしてクリアすると「新しい記憶」を獲得することができ、また新しいステージに進めるようになります。

 

こうしてゲームを進めていくごとに手がかりが増えて、謎の洋館と、そこで一体何があったか等のゲームの背景が分かってきます。

 

ちなみに手がかりは「事件記録」として手帳に記録されていき、コレクション的な要素も楽しめます。

 

 

なお、ここでご紹介したのはあくまでも「チュートリアル」です。チュートリアル段階でこのボリュームとクオリティって凄くないですか?この時点であまりにも作り込みが凄くて、実はまだ他のプレイヤーとのマッチングまでプレイしていません。とりあえずしばらくやり込んでみる予定なので、ここから先はまたいずれ書くかもしれません。普段バトルロワイヤル系や対戦系のゲームをプレイしていないという人でも、この世界観が気に入ったら絶対ハマると思います。ダウンロードは無料なので是非プレイしてみて下さい。

 

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