本日9:00~11:30、私の実家のある町である秋田県横手市増田町の観光案内所「ほたる」2階会議室にて、子供向けのプログラミング道場「CoderDojo増田」の第3回目が開催されました。実はこれを主宰しているのは私の友達で、当初開催告示記事をvsmediaに書いていたのですが、先月の第2回目の取材をしたことをきっかけになんかなし崩し的に私も参画している状態です。はっきり「参画します」と言ったことないけど。

 

CoderDojo」は7~17歳の子供を対象にした完全無料のオープンソース・プログラミング道場。2011年にアイルランドで始まり、その後世界中に広がり、現在は世界85カ国・地域に1,600以上の道場が存在し、日本国内だけでも全国に133以上の道場があります。ちなみに秋田県のCoderDojoは県庁所在地の秋田市に続きこの増田町が2つ目!というか現時点で秋田県内のCoderDojoは2つしかありません。横手の市街地にすらないというのに、駅すらない町にCoderDojoって何気に凄くないですか?

 

とはいえ、そもそもコーディングができる大人もそんなにいないうえに会場も狭いので、毎回募集人数は最大でも4人という非常に小規模な集まりなのですが。ただ、プログラミングはできないけど興味はある!という人の見学は自由だし、もちろん参加する子供および保護者のプログラミングスキルは問いません。いまのところ教えているのは子供向けプログラミング言語のド定番「Scratch」です。

 

あと直接プログラミングには関係ないんですが、やはりここにもOculus Goを持っていって子供にVR布教をしました。まあOculus Goだって開発機として使えるからまるっきりプログラミングと無関係でもないですしね。ちなみに今回私は子供のいる親戚に声をかけて姪っ子2人を召喚しましたが、10歳にも満たない子供でも一発でOculus Goに慣れてサクサク操作していました。子供って環境さえ与えれば勝手に学習するんですよね。

 

ただ親戚の家にはPCもネットもなく、姪っ子たちは家ではスマホでYoutubeを見るくらいだというので、VeeRのノベルティ簡易VRゴーグルを挙げました。簡易的とはいえ、これがあればスマホ&Youtubeでも360度動画を見られますからね。っていうかこんなにたくさんもらっても私一人ではどうしようもないから機会があったらガンガン配ってます。

 

私は毎日東北のTechやスタートアップまわりのプレスリリースや話題をチェックしていますが、はっきり言って秋田県のTech事情は東北内で最低最悪です。今時自治体レベルで取り組んでいるTech対策、特に最近は学校でのプログラミング必修化に備えた自治体や地域コミュニティ主催の学習イベントも秋田県からはまるで聞こえてきません。もうTechのテの字もなけりゃVRのブの字もない。ぶっちゃけ実家にいた頃なんて話が通じる人が周りに誰もいませんでしたからね。家にPCがない、PCが使えない、それどころか未だにスマホじゃなくてガラケーを使ってるなんて人が山のようにいて、行政も民間もペーパーパラダイムにとらわれている。この21世紀に、ブラインドタッチで高速タイピングしたら本気で気持ち悪がられて集落で変な噂を流される…それが秋田県のレベルです。

 

それでも大人は自分の自由意思で逃げ出すことができるからまだいいです。問題は子供です。こんな劣悪な環境で18歳になるまで暮らさなければならないなんてもはや児童虐待レベル。このままでは秋田県の子供はいずれ親を恨むようになります。「こんなクソみてえなところに産みやがってふざけんな!」と。どんなに優秀な人材も環境によって潰されてしまうのが現実です。残念ながら今の秋田県は人材を活かさずに潰す県です。

 

とはいえ、今こうしている間も秋田県で暮らすことを強いられている子供がいるのもまた事実。ということで、一人でも多くの子供に、まずは「プログラミングって楽しい!」と思ってもらえる場所を作ることは重要だと思うのです。ということで、興味のある方はまずはサイトなりFacebookページなりを是非チェックしてみて下さい。7月の開催日はまだ未定ですが、7月は夏休みが始まるシーズンでもあるので、夏休み直前と夏休み突入後の2開催することも検討しています。

 

「CoderDojo増田」公式サイト
https://coderdojo-masuda.doorkeeper.jp/

 

「CoderDojo増田」Facebookページ
https://www.facebook.com/CoderDojoMasuda/