「Sketchfab VR」は、3Dモデルを投稿できるWebサービス「Sketchfab」のVR版です。サイト上に投稿された3Dモデルデータの一部をVR空間上でまるで舐め回すように見ることができます。Web上からも「VRで見る」をクリックすれば閲覧可能で、既に一昨年からGoogle Cardboard、Oculus Rift、Gear VR、HTC Viveなどに対応していましたが、Oculus Goでも勿論見ることができます。しかも今は専用アプリも無料で配信されより使い勝手が良くなりました。最もアプリにて公開されている3Dモデルはごく一部ですが、それでも良質な作品を見ることができ、Oculus Goの布教の際にVR初心者およびVR未経験者に見せるのにもピッタリです。
まずこちらはゴッホの絵画に入り込める作品。このように「空間そのもの」をモデリングした作品もあります。
もとのゴッホの絵は勿論2Dで、しかも抽象画なのでパースも狂っていたりするのですが、この作品はその不自然なところをちゃんと空間として成り立つようにアレンジしつつ、ゴッホの作風はちゃんと残しており、本当に絵画の中に入り込んだかのような気分が味わえます。ちょっとしたところで「本当に3Dになってる!」と分かるのが細かい!
空間の作品内にはこのようなポイントがあり、それを視線を合わせてコントローラーのトリガーで選択することで…
視点をそこに移動させることができます。Oculus Goは3軸で空間を歩き回れないので、こうして視点移動をするコンテンツは結構あるんですが、視点を移動させることでまた作品の雰囲気が違ってくることが分かります。
こんなところに「本当にそこにある」存在感を感じますね。
他にも、空間全体を3Dスキャンしたのか、こんな遺跡のフル3D化モデルもあります。遺跡は移動ポイントが多く、様々な視点から細部を確認することができます。
こうした小さい窓も全部ちゃんと3Dになっています。
また、実際にあるものを3D化した作品だけでなく、「これからできるもの」を先に3Dデータで再現した作品もあります。こちらは2020年から始まる火星移住計画の住居ポッドと太陽光発電パネルを火星の地表のデータに加えた作品。荒涼とした火星の風景を見渡すだけでもリッチな体験ができます。
本物の火星の地表データを使っているから、後から加えた3Dモデルもよりリアルに見えてきます。
これまでは静止した3Dデータを見るだけでしたが、アニメーションが仕込まれて動く3Dデータを見ることもできます。これは動く恐竜のモデルを間近で見られるコンテンツ。
前から見ると迫力抜群。
なんとエイリアンもアニメーション付きモデルもあり。こんなのを好きな角度から眺められるなんて、もう彫刻の資料を買わなくてもいいんじゃないかと一瞬思いましたが、そのすぐ後に「VR HMDを着けたままだと手元が見えないから彫刻できない」という事実に気付きました…。
これはB級映画「トレマーズ」の砂ミミズ!地面のモデルもあり、穴から出てきて口を開けるアニメーションもしっかり見られます。
他にも、歩くアニメーション付きでどのように動くのかも確認できる骨格モデルや…
人体の筋肉の構造に…
鼓動する心臓のモデルと、彫刻の参考になりそうなものばかり。これを見ながら彫刻できたら!
他にも3Dスキャンされた古代彫刻や…
車やバイクの実写モデルなんかもあります。
これは!ピクサー映画「カーズ」のキング!実写ではありませんがこれはこれでかわいい!しかし車と目が合ってかわいいなんてカーズならではですね。
あとゲームの3Dモデルなんかもあります。マインクラフトの作品はかなり臨場感があって子供に見せたら大喜びでしょう。
ダウンロードは無料なので、ホラーやジェットコースターは何か嫌だ、綺麗なものやクオリティの高い作品を手軽に見たい…という方は是非ダウンロードしてみて下さい。
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