今月Oculusの一体型VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Go」を購入したので、今後はもっとVRゲームやコンテンツのレビューも増やしていこうと思います。

 

この「Bait!」はスウェーデン・ストックホルムに拠点を置くVRゲームディベロッパーのResolution Gamesが2016年3月より開発・提供しているVR釣りゲームです。もともとはGear VRとGoogle Daydream向けのタイトルですが今はOculus Goにも対応(というかGear VR向けアプリはOculus Goで利用可能)。VRゲームとしてはヒットと言える200万ダウンロードを突破しています。本作の開発を手掛けたのは、かつてソーシャルゲーム/モバイルゲーム企業のKingに在籍していたTommy Palm氏。Palm氏は日本でも人気のスマートフォン向けパズルゲーム「キャンディークラッシュ」や「バブルウィッチ」などの30以上のモバイルゲームの開発に携わり、多くの国際的なアワードを獲得してきたクリエイターです。2009年にFabrication Gamesを設立し、その後2012年にKingにより買収されるも、その後氏はKing社内で「ゲーム・グル」(ゲームの第一人者)という肩書を持ち3年間活躍。そして2014年に非営利のゲーム開発者向けアクセラレータープログラム「Stugan」を共同設立し、さらにVRゲームの開発を手掛けるResolution Gamesを設立し代表を務めています。

 

ゲームを始めると、まず最初にボス(上司)から電話がかかってきます。彼女曰く、なんでも水族館の経営状況が悪化して閉館寸前とのこと。そこでプレイヤーは破産寸前の水族館を救うべく、展示の目玉になりそうな珍しい魚を釣ることを目指します。

 

基本的なプレイの方法は、コントローラーのトリガーを引いて浮きを投げる位置を定め、そこをめがけてコントローラー(竿)を振るというもの。なるべく魚影がたくさんあるところに投げると早くヒットします。

 

魚が食らいついたら、すぐにトリガーを引く(リールを巻く)のではなく、ある程度食いつくのを待ってから、トリガー操作で魚をいい感じに泳がせて疲れさせ、おとなしくなったところで自分の方を引き寄せていきます。

 

さっそく一匹目が近づいてきました…

 

最初の獲物をGET!…って「Tangerine Tang」って何?聞いたことのない魚です。実はこのゲーム、実在する魚は一匹も出てきません。まあ珍しい魚を集めるゲームですから別にいいんですけどね。

 

魚を釣り上げると、サイズやレア度によってゲーム内通貨を入手できます。これを貯めてゆくゆくはショップでもっと良い釣り道具を揃えていくというわけですね。

 

また変な魚が釣れた!ハーレクイン・フィッシュって版権は大丈夫なんでしょうか?魚はサイズによって三ツ星評価が付きます。

 

ゲームの全体のマップや魚図鑑、クエスト等をチェックするには、自分の左側にある「Fish-O-Matic」にコントローラーを併せてトリガーを引きます。

 

こちらがマップ全景。最初のうちは「Ocean Lake」でしか釣れませんが、クエストを順調にこなしてストーリーを進めていくことで活動範囲が徐々に広がっていきます。

 

一度釣った魚は魚図鑑に登録され一覧で見ることができます。現時点で実装されている魚は約50種類。コンプリートを目指して釣りまくりましょう!

 

ここは釣り道具屋のJim-Bobの店。魚を釣ってゲーム内通貨を貯めたり、彼から出題されるクエストをこなしていくとここでさらに良い釣り道具を買うことができます。

 

まずは竿を良いものに換えましょう。これでさらに珍しい魚を釣ることができるようになります。

 

しかしこのゲーム、ただいろんな場所で魚を釣るだけのシンプルな釣りゲームですが、各ステージや店舗の作り込みが細かく、基本的に前方を見ていれば済むゲームなのにしっかり全方向がデザインされています。この店も壁や天井に魚に関する装飾がいっぱい。是非ぐるっと回って隅々を見渡してみて下さい。

 

新しい釣り具をGETしたらどんどん試してみましょう!「Zebra Tuna(シマウママグロ)」ってなんだこれ?

 

「Sumo Blawfish(相撲フグ)」そんな魚がいるか!

 

っつーかなんでこれが三ツ星なんだよ!

たまにゴミも釣れますが、こんなのも一応ちゃんとサイズによって三ツ星評価が付きます。

 

こちらは次に開放される沼なんですが、御覧の通り鬱蒼としていて小さい虫があちこちに飛んでおり、正直あまり気持ちの良い場所ではありません。

 

しかしそれでも世界観の作り込みが素晴らしく、周囲を見渡すとうっすらと射す木漏れ日、謎の人形、蛍のように輝きながら飛ぶ虫、遠くに見える煙突から煙が出ている家など、とにかく雰囲気のあるオブジェクトばかりであちこち歩き回りたくなってしまいます。まあOculus Goはヘッドトラッキングのみだしそもそもこのゲームに歩き回る機能なんて最初から無いのでできないんですけどね。

 

当然場所によって釣れる魚は異なるんですが、この沼で釣れる魚は不気味なものばかり。いくら空想上の魚でもちょっと嫌な感じですね。

 

クエストとストーリーを進めていくと、新しい場所と共に新しい登場キャラクターも増えていきます。彼女はインドかぶれのヒッピーという設定のキャラで、Jim-Bobとはまた異なるオーガニックな釣り餌を打っています。

 

レアな魚が釣りやすくなるエサは有料なんですが、何気に凄いのはちゃんと円表示になっていること。さすがキャンクラを手掛けた人が開発しただけあって、課金部分もまったくストレスのないUIになっています。

 

こちらは鯉が釣れる池。さっきの沼とはうって変わって静かで美しい場所です。落ち葉が舞ったり、鳥が飛んできたりと、夕方の風景を堪能しながら釣りができます。

 

こちらが最終ステージの神秘的な湖。発光するキノコや向こう側に見える細い滝、左側に見える謎の電飾付きの店(?)、上の穴から差し込んでくる光が本当に綺麗です。

 

こんな場所で釣れる魚は当然不思議で神秘的なものばかり。あと値段も高めなのでガンガン釣りましょう。

 

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