Webブラウザ「Firefox」を提供しているMozillaが先月末にリリースしたWebブラウザ上からログインできるソーシャルVRプラットフォーム「Hubs by Mozilla」を試してみました。別途クライアントソフトをダウンロードして立ち上げる必要なく、Webブラウザ上からログインできるという今のところ一番お手軽なソーシャルVRサービスです。まだテスト中なのでできることは少なく、ただロボット型のアバターで他のユーザーとボイスチャットできるだけというシンプルなものですが、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)がなくてもログイン可能。VR HMDはOculus Rift、HTC Vive、Google Cardboardに対応しています。ログインするには、まず上の画面の「Personal Playful Cosmos」をクリックして…

 

自分のアバターを選択します。ユーザー名は通し番号が割り振られますが何にでも変更可能。アバターのデザインはロボットタイプ一種類のみで変更は不可能ですが、カラーバリエーションが10種類あり好きなものを選べます。

 

私はこんな色のを選択。アバターを選択した後に「SAVE」をクリックすればアカウント作成完了。たったこれだけでメールアドレスの入力や既存SNSアカウントとの連携すら必要ありません。

 

なお、空間内を歩き回るにはマイクをONにする必要があります。

 

そしてマイクのテストをして問題なければいよいよログインです。

 

今のところ入れる空間はこんなメルヘンな場所のみ。水車や風車が回るヨーロッパの農村風でどことなくメルヘンな雰囲気です。

 

画面下部の三本線をクリックするとURLや基本操作の説明の閲覧、メーリングアドレスへの登録、問題報告ができます。

 

このページのURLを各種SNSに貼り付けることで友達を呼んで一緒にチャットできるというわけですね。今のところテキストチャット機能すらないので、基本的には誰かとお喋りする空間なのでしょう。

 

こちらは基本操作の説明。操作といってもただ空間内を歩き回ってマイクで喋るだけですが、それぞれのアイコンをクリックすることでマイクをオフにしたり自分のアバターを非表示にできる機能もあります。

 

空間はそこそこ広く、オブジェクトがローポリなこともありなんだか絵本の中に入り込んだような気分になります。この魚釣りしている人もただのオブジェクトです。

 

鹿もオブジェクトだし…

 

基本的に建物もみんなオブジェクトですが、お城の中に入って二階に登れるようです。お城というより展望台みたいなもんですね。

 

羊。

 

牛で畑を耕している人。

 

また牛。何かちょっとしたオブジェクトも触ったら動くような仕掛けがあったら面白いのに。

 

お城に続く橋を渡っているところ。

 

二階に登ってみました。ちょっと目線が高くなるだけで随分と見晴らしがよくなります。それにしてもこのアヒルはどこにでもいますね。

 

…とまあぶっちゃけWebブラウザ上からサクっとログインできるのが手軽な他は取り立てて何もない場所ではありますが、別にハイスペックでもなんでもないASUSの2万8000円のラップトップでもグリグリ動き一人称視点で自由に動き回れるのは何気に凄いです。しかもMozillaが開発しているのにFirefox以外のWebブラウザでも動くし。これは今後のアップデートによっては大化けしそうなサービスです。