サンニチ印刷さんよりスマートフォン向け紙製VR視聴ゴーグル「ナナイロスコープ」のサンプルを頂きました。 

 

この「ナナイロスコープ」は、既にあるスマホ向け簡易VRゴーグルのようにスマホ本体を挟んだりスマホをセットするのではなく、「スマホに乗せる」という新たな発想に基づいて設計されたシンプルな紙製VRゴーグルです。紙製だから軽いうえに畳んで保存、持ち歩きができるので手軽&楽。あとスマホの上に乗せているだけなのでVRコンテンツの視聴中でも端末を操作することができます。ちなみに生産はレンズの製造からボディの印刷・加工まで全て国内工場で行っているとのこと。

 

こちらが貰ったときそのままの状態。畳むとポストカードくらいの大きさです。
 
開けてみたところ。
 
組み立て説明書。でもこれを読むまでもなく見てすぐに分かるシンプルな構造でしたけどね。
 
このように組み立てます。ロゴが付いているやつはあくまでもカバーで、この緑色のやつが本体。直径36ミリの大口径の非球面レンズはあらかじめパーツに接着されています。
 
このようにスマホの上に”乗せて”使います。私のメインスマホはiPhone SEですがちょうどナナイロスコープのサイズにピッタリでした。
 
んふんふ(こんな感じでのぞき込む)
モデルはなめこ君です。45cmサイズのなめこぬいぐるみの頭ってちょうど人間の大人の頭と同じ鉢周りのうえに目の間隔もだいたい人間と同じなんですよね。なのでモデルにもってこい。
 
VRコンテンツを見ているときの様子。見たままを画像・動画でお伝えできないのがVRのもどかしいところです。レンズが大きめなのでスコープの枠が気にならず、さらにちゃんとスマホ画面とレンズの間に壁があって内側が黒くなってるから高い没入感を得ることができます。この「壁のあるなし」「壁の色」は何気に大事です。簡易型のスマホ本体を”挟む”タイプのモバイルVRゴーグルってこの「壁」が無いから、VRコンテンツとして見えることには見えるんですが没入感は得られないんですよね。
 
なお、このケースも組み立てなおすと…
 
畳まない状態で保存できる台形のケースとなります。
 
ただこのナナイロスコープ、スマホを置いてその上に”乗せて”使用するとなると、頭を動かすことができず、当然画面内を見回したりどこかに視点を合わせることもできません。自動的に視点移動する動くコンテンツならいいかもしれませんが、それではVRコンテンツを十分に楽しむことができません。
 
でも、紙製で超軽いんだから、スマホと一緒に持てば良くね?という結論に至りました。しかもiPhone SEならサイズもピッタリで持ちやすいし、セロテープやガムテープで固定してもいいでしょう。これならどんなVRコンテンツも試せます。
正直な感想は、「簡易な構造のわりにはちゃんと見える」です。前述のとおりレンズが大きいのとちゃんと黒い壁があるのが良いのでしょう。畳めばコンパクトになるし、軽いし、組み立ても簡単だし、使い捨てのノベルティにするには惜しい製品です。たぶんノベルティで配布してももらった人はすぐには捨てないんじゃないかと思います。この後VR音ゲーを試してみましたがちゃんとプレイできたし。スマホを置いてその上に乗せるという使い方にこだわらなければ普通に使えます。