本日放送されたドラえもんの”ジャイアン誕生日回”「スランプ!ジャイアン愛の新曲」が6月9日の「ロックの日」にふさわしいロック極まりないエピソードだったのでここにメモしておきたいと思います。だいたいわさドラの「誕生日回」は神回が多いものですが、本日のエピソードはジャイアンを通して「ロックな生き様とは何か」を視聴者に示す非常に意義深い回でした。
あらすじは、58年もロックスターを目指して歌い続けている謎のミュージシャン「歌井マクル」に「お前は愛を知っているかい?」と声をかけられたのをきっかけに、ジャイアンが愛について新曲を作りリサイタルを開催しようと頑張る…というもの。もう謎のミュージシャンのジジイが路上で小学生に声をかけている時点で事案発生モノですが、ある意味クロスロード的展開ともいえます。で、直情径行型のジャイアンは58年もロックスターを目指しているジジイを見て大感動。すぐに影響されて「歌に必要なのはビッグな愛だ」とノートに歌詞のモチーフを書き連ねます…が、そこはおバカな小学生、書いた単語は「カレー」「とんかつ」「カツカレー」と、「愛」と「好きなもの」の区別がついていません。それでも自分を追い込み、2日後に迫った自分の誕生日にリサイタルを開催して新曲発表すると皆の前で宣言。リサイタルを開いてほしくないのび太たちは、あの手この手で新曲作りを邪魔しますが、ジャイアンは全てを振り切り新曲作りに邁進します。そんな中、ドラえもんは使いたい歌詞のフレーズを入れるだけで自動的にヒットする曲を作ってくれるロボット「ヒットソングコング」をジャイアンに貸し与えます。
ヒットソングコングは確実にヒットする曲しか作らず、ヒット曲にふさわしくない歌詞を自動的に省き、さらにボイストレーニング機能も付いているという優れもの。ジャイアンがこれに従えば、いつものようなひどい歌は歌わなくなるだろから仮にリサイタルが開催されてもつらくないだろう…というドラえもんの判断でした。楽に新曲が作れるとあってジャイアンも喜んで借りていくのですが…
ヒットソングコングは、ジャイアンが提示した歌詞を全て拒み、ジャイアンの好みとはかけ離れた”いかにも大衆に流行りそうな”J-POP調の歌詞と曲を組み合わせてそれをジャイアンに歌うよう勧めます。しまいにはジャイアンの衣装にまでケチをつけ始め、大衆受けしそうな無難なスタイルに彼を押し込めようとします。ちなみにディープラーニングによってありとあらゆるヒットソングを学び、そのデータからヒットしそうな曲を作るAIは既に現実に存在しており、ヒットソングコングは”いかにも大衆に流行りそうな安易なヒットソング”をさり気なくdisっている存在と捉えることもでき、この描写自体かなりロックなのですが、その先がさらにロックでした。なんとジャイアン、遂には「好きに歌わせろ!」とヒットソングコングに反抗してぶっ壊し、やはり苦労しても自力でオリジナルソングを作ることを選択するのです。なんというプロ根性!なんというアーティスト魂!
とは言えやはりおバカな小学生なので、歌詞のレベルは先のカツカレーから全く進歩しておらず、悩みに悩んだ挙句いつしか机に向かったまま寝てしまいます。家の手伝いも放り出して何やら悩んでいるジャイアンの姿に当初怒っていたジャイアン母ちゃんでしたが、自分の息子がリサイタル開催のため頑張っていることを知り、叱り飛ばすどころか彼の大好物のカツカレーを作ってあげるのです。それも「誕生日おめでとう」のメモと共に…。それを見たジャイアンは、この母ちゃんの親心こそが「ビッグな愛」だと悟り、見事新曲を完成させリサイタルを開催し皆を阿鼻叫喚の地獄へ叩き落すのでした。
どうですこのエピソード。導入部から事案発生、ジャイアンの反骨精神とアーティスト魂、母ちゃんの愛情、もうてんこ盛りです。あとこのエピソードで、ジャイアンの母ちゃんがジャイアンの音楽活動を知っていて、かつそれを応援しているという事実が分かりました。だいたいジャイアンは、陰で誰に何を言われても歌い続け、ポスターやチケット、衣装等を全て自分でデザインして作り、作詞作曲し、リサイタルを開催し続けています。これをロックと言わずして何をロックと言いましょう。
なお、このジャイアンの新曲「ありがとう、オーレ!」は現在テレビ朝日の公式音楽配信サイト「テレ朝サウンド」にて配信されています(詳しくはこちら)。また、この新曲が録音された カセットテープ(非売品)が当たるTwitter抽選キャンペーンも行われています。今時カセットテープというのが手作り感&レトロ感があって良いですね。キャンペーンの詳細はこちら。
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