主にヘルシンキ滞在中の外出・取材・暮らしぶりについての雑記です。

 

私は海外渡航中は一日1食で過ごしています。理由は「金と時間がもったいない」からです。とは言え、私が海外に行く理由は観光ではなくイベントの取材で、かつメディア枠のプレスとして参加するのでタダ飯にありつける確率が非常に高いのです。海外のイベント、特にビジネス系のカンファレンスは食い物関係が太っ腹で、朝早く行ったら無料の朝飯が用意されているは、イベント開始後もコーヒー・紅茶飲み放題だは、昼になったらなったで弁当やビュッフェが出てくるは、さらに10時と15時におやつまで出てくるは、夕方16時くらいになったらビールも出てくるは、イベント終了後には完全飲み放題の無礼講パーティも行なわれるやらで、イベントにさえ入場してしまえば食事に困ることはありません。なんなら配布されるパンとかお菓子とかをホテルに貰って帰りしのぐこともできますし。

 

しかし今回のヘルシンキ滞在9泊10日でSlushの全日程よりはるかに多い日数を自力で過ごさなければなりません。

 

ありがたいことにホテルの立地が最強で、ヘルシンキ中央駅からホテルまでの道のりにこんなコンビニ(現地名称はキオスク)があるのでちょっとした買い物にはまったく不便はありませんが、残念ながらこのコンビニ、夜の23時に閉店してしまうのです。名前に正直なセブンイレブンのようなものです。

 

そこで主にお世話になっているのがこちらの24時間営業のスーパー「K Market」。チェーン展開しているスーパーで、日本で例えるとマックスバリューみたいな感じです。地方都市の郊外にある大型店からこんなコンビニ程度の小さい店舗まで様々ありますが、小さい店舗でも食料品は一通り置いてあります。ちなみにここはホテルから徒歩1分ぐらいのところにあり、私はいつも深夜帯に行っているのですが、いつも若い兄ちゃんが1人きりで店番をしているワンオペ状態です。まあフィンランドだから労働環境は日本よりずっとマシだろうけど…

 

で、ここで牛乳とコーンフフレークとパン類を買ってます。北欧は何でも物価が高いと思われがちですが、食料品を「材料」の状態で買うと日本と同じ、もしくは日本よりも安く買えることが分かりました。例えば上の写真にあるサンドイッチが日本円換算で500円台、コーンフレークが400円台なのに対し牛乳は132円。そんなにビックリする値段じゃないですよね。味も日本のとそんなに変わりません。

 

「PC作業するから目に良いブルーベリーを摂取しよう」とブルーベリー入りのコーンフレークを買ったんですが、これがもう激マズ!日本のように甘みなんて付いてません。本当に素材を乾燥させただけの自然のまま!ただ栄養を摂取するためだけの食料です。最初コーンフレークなんて2日保てばいいだろなんて思ってましたが滞在6日目でまだ残ってます。何がなんでも帰国までに喰わないと…

 

 

メシ食ったり記事書いたりしてる最中はテレビを点けっぱなしにしてるんですが、偶然見かけた「メタルバンドとメタルバーの舞台裏を紹介する番組」が面白くて出かけられなくなったこともありました。言葉が分からないのに”分かる”この感じ。ちなみにこれを放送していたのはYLEという国営放送のチャンネルでした。さすがです。

 

こちらがホテルを出てすぐの景色。時間は15時をちょっと過ぎたあたりですが、15時には陽が傾き16時には日が暮れてしまうところが本当に横手市と一緒。冬にヘルシンキに来たのは今回が初めてですが(前回は8月)、天気や空気感が秋田県と似ていて海外旅行をしているプレミアム感がイマイチ感じられずなんだか損した気分になっています。というかちょっと寒いくらいで降雪量は横手市よりもはるかに少なく、12月でも道路が完全に乾燥し、日中は雲ひとつない青空が広がるヘルシンキの気候は横手市よりずっとマシです。フィンランドより雪が多く日照時間が少ない秋田県って一体何なんでしょうか?生き地獄?

 

 

あとヘルシンキの町歩きをしていて目に付くのは寿司屋やラーメン屋、日本食レストランの多さ。3年前に行ったパリほどではないにせよ、こんなにたくさんあって客の取り合いにならないのか不思議になるくらい多いです。店自体は日本人以外が見よう見まねでやっているところと、日本人の料理人や経営者が本格的にやっているところと両方あり玉石混交です。

 

これで夕方5時くらい。Slush Musicの前日に会場を下見した時に撮影した写真です。ケーブルファクトリーはイベント云々抜きにして普通に行っても楽しめるアート施設でした。小さいギャラリーが設けられており地元の新進気鋭のアーティストの作品を無料で鑑賞することができます。

 

ここは海に面したところで、夕方行くと鮮やかな夕日を眺められます。本当はこの写真よりもずっと綺麗なんですが、iPhoneのカメラではこれが限界。

 

この界隈を歩いていて、ふと「この風景どこかで見たような…」と不思議な既視感を覚えましたが、なんとケーブルファクトリーの隣がソニーの社屋!そう、Lordiのドキュメンタリー映画「「Monsterman」(原題:Monsterimies)」に出てきたところだったのです。あの陰鬱で悲愴感漂う映画のスタート地点…

 

過去記事:
Lordiのドキュメンタリー映画「Monsterman」

 

で、ケーブルファクトリーを下見した後、Angry Birdsの公式グッズショップが入っているらしい大型家電ショップに行ったんですが、行った後に撤退済みだったことを知りました。後から調べたところ、この家電ショップを撤退したあと駅前のショッピングセンターに移転し、さらにそこからも撤退して今あるAngry Birdsの公式グッズショップはRovioの本社1階とタンペレの遊園地の中だけとのこと。行く前はもっとヘルシンキはAngry Bidrdsてんこ盛り状態だと思っていたのですが、実際行ってみたら本国でも人気は一段落しているっぽいです。なお、この家電ショップに行ったのは結局無駄足にはならず、偶然もの凄い博物館を発見してしまったのですが、それについては既にvsmediaに書いているのでそちらをご覧下さい。

 

【レポート】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」