今メルカリにて小学生の頃に集めていた「ビックリマン 天使vs悪魔シール」を大量に売りさばいています。ヘッドシールは大方売ったのでこれから天使・お守り・悪魔の3すくみシールを出品しようと仕分けをしています。

 

私は小学生の頃、ビックリマンシールを集めてドラえもんを読み、ミニ四駆で遊ぶというコロコロコミック読者の鑑のような生活をしていました。しかし今回メルカリにビックリマンシールを出品するに伴いいろいろと調べてみたところ、私がリアルタイムにビックリマンシールを集めていたのは第12弾〜第16弾までで、発売時期に換算すると1987年内で終わっているという有様でした。しかもブームの最盛期が第1弾〜第12弾までとのことで見事にそれを逃していました。アホか当時の私!もっと早くに集めとけよ!

 

私がビックリマンシール集めを初めて一番最初にGETしたヘッド達。第12弾ヘッドの「野聖エルサM」「魔スターP」「聖梵ミロク」。3種類とも使っている素材が異なりとても凝っていますが、皮肉なことに1シリーズごとのヘッドシールの枚数を増やしたことが、ビックリマンシールのブーム終焉のきっかけとなりました。

 

「ビックリマン 天使vs悪魔シール」は、天使・お守り・悪魔の三つの種族が存在する世界を舞台に、天使&お守りと悪魔の二大勢力が争う壮大なサーガが描かれた作品で、各種族を統括する「ヘッド」のシールがコレクターを煽っていました。各種族のシールの封入率は分かりませんが、40個のビックリマンチョコが入ったカートンを買うとだいたい2枚くらい入っていたので、ヘッドの封入率は5%程度だと思われます。しかし当時のビックリマンチョコは1個30円、40個入りのカートンを買っても1200円なんて実に良心的な価格設定でした。現在販売されているビックリマンチョコは税込み86円だから、30年かそこらで物価って結構上がってるもんなんですね。このように子供でも買いやすい価格だったため、ブーム最盛期には店舗に入荷してもあっと言う間に完売し、やがて「一人三個まで」などの購入制限を設けたり、他の売れないお菓子と混ぜて抱き合わせ販売する店舗が出てくる始末。さらにシールを賭けて賭博をしたり、シール交換がトラブルの元になり喧嘩をしたり、他の子供からシールを盗んだり、シールのカツアゲをするいじめをしたりするクソガキが全国に大量出現し、遂にはビックリマンシールの絵柄とシール台紙の書かれているフレーバーテキストをそのままコピーしたパチもんシールを堂々とガチャで販売する会社まで出てくるようになりました。

 

過去記事:

【知ってる奴はアラフォー】コスモスの「ビックリイテテマン」

 

もちろんロッテはパチもんシールを販売した会社を訴えたのですが、そのビックリマンシールに対する需要に対応するため、既にリリース済みの前の弾のシールが封入されている関連商品「ビックリマンアイス」と「ビックリマンスナック」も発売しました。実は私、チョコよりもこちら「ビックリマンスナック」の方をたくさん購入していました。というのも、このアイスとスナックは1個50円とチョコよりも20円高かったのですが、アイスは1枚のシールしか入っていなかったのに対しスナックは2枚のシールが入っていたからです。どちらがお得かは考えるまでもないでしょう。ちなみにスナックはアイスの販売期間が短くならざるを得ない北海道、東北、北陸でのみ流通していた地域限定商品だったらしく、現在シールを区別する際は全国展開していた「アイス版」の表記に統一されています。

 

スナックはチキンコンソメ味とカレー味がありましたが私はカレー味が好きでした。ちょっとカレーっぽい香りが付いている程度ではなく、本物の中辛カレー程度に本当に辛いんですよ。

 

ところが、このアイス&スナックの発売とほぼ同時期に遂にお役所が動いてしまいます。ヘッドシールの特別扱いや各種族のシールの封入率を変えるのは子供達の射幸心を煽りギャンブル要素が強いなど公正取引委員会が指摘し、これに従う形でロッテが第17弾からヘッド・天使・お守り・悪魔の封入率を全て均一化すると共にヘッドの枚数を一気に12枚に増加。いきなり2桁ですよ。もともと弾あたりのヘッドは…

 

第1弾…1種類(スーパーゼウス)

第2弾…1種類(シャーマンカーン)

第3弾…2種類(スーパーデビル)

第4弾…2種類(聖フェニックス)

第5弾…2種類(サタンマリア)

第6弾…2種類(始祖ジュラ・ブラックゼウス)

第7弾…3種類(ヘラクライスト)

第8弾…3種類(魔肖ネロ・ネロ魔身)

第9弾…2種類(ヘッドロココ)

第10弾…2種類(魔胎伝ノア・ノアフォーム)

第11弾…2種類(ワンダーマリア・ゴーストアリババ)

第12弾…3種類(野聖エルサM・魔スターP・聖梵ミロク)

第13弾…5種類(ヤマト爆神Type I・ヤマト爆神Type II・ダークヘラ・魔覇ドラゴット・怪奇ムガル/聖梵ムガル)

第14弾…5種類(聖神ナディア・聖梵インカ・魔魂プタゴラトン・デカネロン・怪奇ミロク/インカ)

第15弾…4種類(聖梵インダスト・魔統ゴモランジェロ・愛然かぐや・黎元老守)

第16弾…4種類(アンドロココ・ダビデブ・古聖長ヘブダヤ・異聖メディア)

 

…と、ブームが陰り出した第13弾から明らかに種類が増え出やすくなっていました。それでもキラキラやオーロラなど特殊加工が施されプレミアム感があり、出れば出たでそれなりに嬉しかった記憶があります。ところが第17弾のヘッドシール「聖常キッソス」はこれ↓

………天使シールとそんなに変わらない?!

 

どんなバカなガキが見ても分かるコスト削減っぷり。確かにバックにちょっと模様が入っており天使シールよりは豪華な見た目ではありますが、従来のキラキラしたヘッドシールと比べると明らかに見劣りします。しかも発売途中でヘッドシールの入れ替えが行われていたため、実際の第17弾ヘッドシールは「聖常キッソス」6種類、「魔君ポセイドス」6種類、「フュジョンキッドス」6種類、「魔スターP A〜O」5種類、「魔スタリオス」1種類の計24枚!こうなると子供達の心理は「ヘッドシールが増えて嬉しいな!」にはなりません。むしろ封入率が均一化され枚数が増えるとレア度が消滅し”ありがたみ”が無くなります。つまり価値が一気に暴落してしまうのです。価値はないのにシールの種類だけ増えてコレクションのコンプリートが難しくなっただけのホビーなんて、いくらコロコロコミックが煽っても子供はついてきません。ということで私も第17弾で熱が冷めて買うのをやめてしまいました。今思えばもっと買っておけば今頃高く売れたのに…とちょっと惜しいのですが。なお、上記の「聖常キッソス」のシールは私のものではありません。以前の記事にも書いたバカな親戚が持っていたものです。バカなだけに状態は最低で、メルカリ最低価格の300円でどうにかこうにか売りました。

 

過去記事:
柳の下の二匹目を狙え!昭和レトロなおまけシールの数々

 

最後に、ヘッドシールにプレミアム感があったギリギリの頃にGETしたものを貼っておきます。

 

30年前のものにしてはかなり状態の良いシール達でしたが、4枚セットにしないと売れませんでした。やはり乱発に入っていた時期のシールは安いのか…

 

一枚だけで高く売れたアンドロココ。一応乱発時期のヘッドシールではありますが「〜ロココ」(聖フェニックス)は天使vs悪魔シリーズのビックリマンの主人公キャラなので人気があるみたいです。

 

今改めて考えてみると、ビックリマンシールはまさに経済の縮図でした。欲のないところに欲を生み出し、価値のないものに付加価値を付け、熱を煽りムーブメントを作って市場を形成する。ビックリマンシールのおかげで本当に良い勉強をさせてもらいました。