時代を感じさせるものだと…
これ、若い人だとそもそもこの物品が何なのかも分からないでしょう。1990年にリリースされた大教典(アルバムのようなもの)「有害」の時の公式グッズ「カセットインデックスカード」です。録音用のカセットテープの箱にはめ込んでジャケット(?)をカスタムできるやつ。1990年といえばもう完全にレコードからCDに移行が完了していた頃ですが、それでも「CDから好きな曲だけテープにダビングして自分のベスト曲集を作る」というDIYが行われていたんですよ。CDとカセットテープの両方を再生できるラジカセを使うか、カセットデッキ(もしくはラジカセ)とCDプレイヤーをケーブルで繋いだりして。今だったら完全にデジタルのみで簡単にプレイリストが作れるのに!考えてみれば、90年代は「カセットテープの最後の時代」だったんですよね。21世紀になったらカセットテープはほぼ死滅しましたから。まさにカセットインデックスカードは20世紀の遺物と言えるでしょう。
それにしても、私がこれまでに購入した聖飢魔IIグッズの中で一番費用対効果が最悪なのがこれですよ。
マーミットの聖飢魔IIアクションフィギュア。1999年に解散を記念して構成員(メンバーのようなもの)全員分が発売されたんですが、その価格なんと2万円超え!構成員全員分買ったら10万円超え!!今2万円あったら相当良いフィギュアが買えますよ。ところが見ての通りの出来。しかもアクションフィギュアとしての可動域に全く配慮しておらず、衣装を着せた状態だとロクに動きません。つまり衣装の形状がアクションフィギュアの特性を殺してしまっているというわけです。しかも肝心の顔もそんなに似ていないときた。
閣下は脇が閉まらないし腕も上がらない。全部衣装のせいです。
私は発売当時も「2万でこの出来か…」と思ったのですが、解散記念だしせっかくだからデーモン閣下だけでも買っておくか、と大枚はたいてしまいました。その後5年ごとに再集結するようになるとは夢にも思わずに。
あとこれもマーミットから解散記念で発売されたソフビ製のフィギュアなんですが、ぶっちゃけ造型はかなりビミョーです。3頭身にデフォルメされたデザインなのですが、似てもいなければカッコ良くもなくかわいくもない。おまけに塗装も甘く、良い点を探すのが非常に困難です。
ルーク篁III世参謀のポーズが謎。
ちなみにこれの価格は5000円超でした。言っときますが1999年のフィギュア界はそんなに低レベルではありませんでした。むしろガレージキット市場がまだ顕在だったうえに竹谷さんや韮沢さんなど錚々たる顔ぶれがフューチャーモデルズからアート性の高い作品をリリースしており、現在のハイクオリティな完成品フィギュアの”土台”となるものができつつあった頃でした。なのにこれ。一体何の間違いなのかと。
ということで、思い切っていらない聖飢魔IIグッズをフリマアプリ「メルカリ」で売ることにしました。
今までずっとモバイルオンリーでしたが最近やっとPC(Webブラウザ)上で商品の検索やユーザーのプロフィール閲覧ができるようになりました。出品・購入は今までどおりアプリのみですが。
もちろん思い出深い聖飢魔IIグッズもあるにはあるのですが、思い出で腹は膨れません。思い出で税金や国民年金が払えるか!思い出で海外旅行に行けるか!この際思い出を全て金に換えようと思います。ちなみにメルカリは随分前にアカウントだけは作っていたのですがそのまま放ったらかしにしており、出品するのは今回が初めてです。もし面白い展開になったらそれはそれでまた記事にしようと思います。
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