フィンランドの侍メタルバンド「Whispered」の3枚目となるフルアルバム「Metsutan - Songs Of The Void」(5月20日リリース)の詳細情報が発表されています。また詳細発表とほぼ同時に同アルバムのシングルカット曲「Strike! 」も各種音楽ストリーミングサイトにて配信を開始し、フィンランド国内のCD通販サイト「Record Shop X」にて予約を受け付けています。国外発送も可で現地価格は14,95ユーロ(約1871円)。やはり日本のCDアルバムに比べて安価ですね。北欧の物価が高いなんてウソです。物によっては日本よりも安いものがたくさんありますから。

以前のFacebookページの記述によれば、「このニューアルバムは神話、精神に於ける虚無、死を集めた作品で、これまでのアルバムの中で最もヘヴィかつ穏やか」とのことでしたが、その後発表された詳細によれば、まずアルバムタイトルの「Metsutan」は漢字で「滅譚」と書くとのこと。それなら「めつたん」じゃなくて「めったん」と読む方が自然なんじゃねえの?と思いますがこまけぇこたぁいいんだよ!フィンランド人が日本語が分からないのと同様に日本人だってフィンランド語が分からないんだからお互い様です。トラックリストは以下のとおり。


1. 血ノ舞 - Chi No Odori 
2. Strike! (シングルカット済)
3. Exile of the Floating World 
4. Sakura Omen (シングルカット済)
5. 劍聖 - Kensei 
6. Our Voice Shall Be Heard 
7. 月明 - Tsukiakari 
8. Warriors of Yama 
9. Victory Grounds Nothing 
10. Bloodred Shores of Enoshima
Act 1. 五頭龍 - Gozuryu 
Act 2. The Chord of a Goddess 
Act 3. Divine Affection 
Act 4. The Fury of the Five 
Act 5. 龍口山 - Tatsu-no-kuchi yama


既に同アルバムのリリース情報を報じている海外メディアの記事によれば、上記のアルバムジャケットに描かれている龍は鎌倉の五頭龍伝説の五頭龍大神とのこと。またトラックリストの10曲目の「Bloodred Shores of Enoshima」はそのまま「江ノ島」のことで、Act 2.「The Chord of a Goddess」は「弁財天」のこと。つまり本作は藤沢市と鎌倉市に伝わる江の島弁財天と五頭龍の伝説に材を取ったコンセプトアルバムとも言えます。それにしてもなんでこの昔話をフィンランド人である彼らが知っているのでしょうか?この話を知っている人なんて日本人でもせいぜい民俗学者か地元民、または江ノ島に遊びに行ったことのある人ぐらいでしょう。彼らが普段どんなリサーチをしているのか?どんな経緯でこれ知ったのか?なぜこれをモチーフに選んだのかが非常に気になります。なお、本作の日本盤リリースは現時点ではまだ決まっていないとのことなので、日本コロムビアさん是非前作に引き続き宜しくお願いします。たぶん神奈川県民のメタラーは絶対買うんじゃないでしょうか。

ということでとりあえず最新シングルカット曲「Strike!」をチェックしましょう。Youtubeでフル試聴できます。残念ながら日本向けのダウンロード販売にはまだ未対応ですが、前のシングルカット曲「Sakura Omen」は普通に日本のAmazonやGoogle PlayやiTunesでも落とせるので、そのうちこれも対応すると思います。



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