北欧は消費税がバカ高く、そのため何でも物価が高いと思われがちですが、フィンランドに関しては本が妙に安かったです。私は2009年夏にヘルシンキへ行ったのですが、その際に買った本がこれ。


これはLordiの1st~3rdアルバムに収録されている全曲のスコアをまとめた豪華本です。なんとハードカバーで全ページフルカラー、おまけにレコーディング中のオフショット(ただし素顔は隠して)とメンバーの解説文(英語)まで収録されているという充実の内容なのですが値札を見てビックリ!


5ユーロ

円安の現在でも約677円!超円高だった2009年にいくらだったかなんてだいたい予想できるでしょう。こんなのがメタル専門ショップでもなければ楽器屋でもない普通の街中の本屋に平積みされていたのです。ヘルシンキ恐るべし。


スコアはもちろんメンバー本人の書き起こし。ちなみに調べてみたら、Lordiの公式スコアは現時点ではこれのみとのこと。




解説文の内容が普通に読み物としてボリュームたっぷりで読み応えがあります。音楽雑誌のインタビューなんて読まなくていいくらい。初期の彼らのレコーディング事情が知りたいファンにはマジでオススメです。

Songs for the Rockoning Day/Mika Lindberg Mr.Lordi
¥価格不明
Amazon.co.jp

一応Amazonでも買えるっぽいですが、当然ながら価格はフィンランドで購入するより高めです。表紙画像はないみたいですが多分これかと。

で!これ以上にお買い得だったのがこれ↓


「Mie Oon Lordi」。メンバーの幼少時代からLordi以前の音楽活動、Lordi結成(または加入)に至るまでの経緯、結成後からメジャーデビューまでの軌跡、さらにメジャーデビューから2007年ユーロビジョン優勝までの軌跡と、Lordiの歴史を全て網羅した公式本です。こちらもハードカバーで全ページフルカラーの豪華本ですが、とにかく厚い!


こんな大ボリュームなのに価格は…


7.9ユーロ!! 現在のレートで換算しても約1071円!!円高の2009年当時は1000円未満で買えました。お得過ぎる!!!


ただ残念なことに本書は全てフィンランド語で書かれているのでテキスト部分が全く読めません。ただ膨大な数の資料写真も収録されているので、それだけでも十分見応えがあります。和芬辞典でも買って調べながら読むべきか。



内容は、聖飢魔IIで例えるなら「ウラビデオ」的なものなので、製作の裏側は見たくない、という人にはあまりオススメできないかも。しかしMr.Lordiの描いたデザイン画や原型彫刻、石膏型、レイテックスでの複製、衣装の製作風景なんかを見ると、おこがましいようですが何だか他人事のように見えず妙に胃が締め付けられるような感覚に陥ります。あと初期の彼らはファン目線から見てもダセえ。この垢ぬけ無さは一体何なんでしょうか。1990年代後半~2000年代前半ならもっと何とかなりそうなもんですがね…

なお、本書はAmazonでも取り扱っておらず、入手するにはフィンランドの本屋で直接買うかフィンランド国内の海外発送可な書籍通販を利用するしかないっぽいです。2009年当時は、やはり本書も普通に書店で平積み販売されていました。

それにしても何故フィンランドはこうも本が安いのでしょうか?本が安くて学費も無料なら、そりゃ学習意欲のある人は当然勉強しまくるでしょう。同国に頭の良い人が多いのも納得です。


恐怖の一撃/キングレコード
¥2,780
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トゥ・ビースト・オア・ノット・トゥ・ビースト/SPINNING
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ベイブズ・フォー・ブレックファースト/SMJ
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