
シンコー・ミュージック刊「ジャパニーズ・メタル」。その名の通り日本のメタル市場を振り返る決定版的ペーパーバックです。とは言え主に言及されているのはメタル黄金時代であった80年代で、LOUDNESS、BOW WOW、EARTH SHAKER、ANTHEM、44MAGNUMなどなど、ジャパメタの錚々たる面々が紹介されており、この手の企画には珍しくちゃんと聖飢魔IIも紹介されているので信者は読んで損は無いと思います。他のジャパメタ企画だと聖飢魔IIは”無かったこと”にされていることも多いのでw 特に聖飢魔IIだけでなく大橋さんの聖飢魔II脱退→渡米後の活動にも触れているのが細かいです。あとヤングギター1985年11月号に掲載されたデーモン閣下のコメントを2ページに渡り再録しているのも貴重!とりあえず立ち読みだけでもオススメします。
しかしこれを読んで初めて気付いたのですが、北海道ってメタラー名産地なんですね。北海道発のメタルバンドだとフラットバッカー(E.Z.O)が思い出されますが、彼らだけでなく多くのHR/HMミュージシャンを輩出しています。ちなみにその下の青森県からは人間椅子が出ており、この現象は北欧でメタルが盛んなのと共通するのかもしれません。まあ秋田県はメタルに限らず不毛の地なので誰もいないのは仕方が無いですがw
…とまあ読み応えのある一冊なのですが不満な点もあります。それは人間椅子と筋肉少女帯に全く触れていないこと。人間椅子は巻末のCDレビューでファーストアルバム「人間失格」が紹介されていますが筋少はそれすらありません。この2バンドは近年特にソーシャルメディアを介し若年メタラーの獲得に最も貢献していると思われます。最近の人間椅子のライブの最前列なんてほとんど10代後半~20代前半の女子ですからね。なのでこの2バンドを取り上げないというのは少々片手落ちではないかと思いました。
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