Angry BirdsシリーズのRovioの新作「Amazing Alex」をやってみました。既にvsmedia詳しいレビューを書いたのですが、あまりにも優れたゲームだったのでここにもう一度書きます。


そもそも「Amazing Alex」はどういうゲームかと言うと、家の中にある様々な日用品を組み合わせてピタゴラスイッチ的な仕掛けを完成させ、それを上手く動作させるという内容です。海外ではああいったピタゴラ装置は「Rube Goldberg machine(ルーブ・ゴールドバーグ・マシン)」と呼ぶそうで、CMやPVの演出にもよく使われるほか、わりと子供から大人まで愛好者が多いらしくYoutubeにも様々な「やってみた」動画が投稿されています。


ゲーム画面はこんな感じ。ある程度のところまでオブジェクトが配置されていますが数カ所「抜け」があり、この抜けた部分に自分でオブジェクトを配置し仕掛けがちゃんと動作するようにします。なお、棚板は固定でき、本やダンボールは重力に従って倒れたり崩れたりし、風船は浮き、ボールは弾力で跳ねるなど個々のオブジェクトにそれらしい物理エンジンが仕込まれています。


右上にある三角マークをタップすると物理エンジンがONになります。


レベル(面)が進むごとに場面も変わるし登場するオブジェクトも増えていきます。これは裏庭の家の壁にパイプを固定して道を作っているところ。

ゲームのジャンルとしては一応「パズル」になるのでしょうが、やってみるとこれがなかなか奥が深く、ついつい夢中になって数時間やり込んでしまいます。これまでのAngry Birdsシリーズが物理を使って「ぶっ壊す」ゲームだったのに対し、こちらは物理を使って「作る」ゲームと言えます。しかも仕掛けを動作させる方法は一つではなく何通りものオブジェクト配置が可能。なので、何度も作っては試す「トライ&エラー」がこのゲームには必須となっており、様々な手法を試して自分自身で正解を”作り上げていく”姿勢が要求されます。




で、さらに凄いのは自分で一から仕掛けを作ることができる「UGC機能」も実装されていることです。これまでも自分で物理入りのオブジェクトを組み合わせてゲームが作れる3D仮想空間はありましたが、それを思いっきりシンプルにした感じです。ボールや棚板、ダンボールなどを組み合わせて自分オリジナルの仕掛けを作って保存できます。




そしてそれをWeb上に投稿して他のユーザーと共有することもできます。自分の作品をアップロードすることもできるし、他の誰かが作った作品をダウンロードしてプレイすることも可能です。中には「ピタゴラもへったくれもねえじゃねえか!」というトンデモ作品もありますが、それがUGCの面白いところ。

もうこれは究極の知育ゲームです。Angry Birdsシリーズもそうですが、このAmazing Alexでは「物理とは何ぞや?」がゲームで遊んでいるうちに自然と身に付きます。例えばAngry Birdsだって、あれで遊んだことのある子供と無い子供とでは放物線の理解度はかなり違ってくると思います。あとAngry Birdsをやると三角形がいかに安定した形であるかが嫌というほど分かるw Amazing Alexでは、重力とは?弾力とは?浮力とは?が遊んでいるうちに理解でき、さらに「自分で作って試す」というトライ&エラーにより創造力(想像力)も育まれるでしょう。おそらく、これで遊び尽くした子供は理科の物理に拒否反応を示すことは無いんじゃないでしょうか?

強いて難点を上げるならば、自分で仕掛けを作るという能動的なプレイスタイルが要求されるため受動的な人にはあまりウケないかもしれません。ちなみにこのタイトルはリリース直後に世界53ヵ国のApp Storeの売上ランキングで1位を獲得しているのですが、日本ではトップ10にも入っていませんでした。多分12位くらいだったと思います。やはり受け身な日本人には楽しめないんだろうか…

しかし、こんなゲームでガンガン遊んでいる子供がやがて大人になったら…と考えると、もう日本\(^o^)/という未来しか思い描けないので理科の教師は是非Angry Birdsシリーズと合わせてこれを授業に取り入れてみて下さい。っつーかやれ。なお、ダウンロードする際はこちらの記事から落として頂けると私の家計が助かります。