先日新たにオープンしたアメーバピグのダンスバトル広場に行きました。

仮想空間とか仮想アイテムとか仮想通貨とかアバターとかソーシャルアプリとかソーシャルゲームとかARとかメタルとかなんかいろいろ

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ちょっといいな、と思ったのは、この広場にちゃんとBGMが流れていたこと。確かにダンスをするエリアなら何かしら音楽が無いと雰囲気が出ませんからね。そういえばピグライフには最初からBGMが付いていたっけ。

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あと、現在オープンしているMilky Bunny広場では益若つばささんの「Bunny Days♥」が聴けます。アメーバピグではこうした「仮想空間内でアーティストの楽曲配信を行う」取り組みをAKB48とのタイアップから始めています。最近ではピグテレビでの映像配信やAmebaStudioとの連携といった「ソーシャルTV」の側面が注目されているアメーバピグですが、実は楽曲の配信も結構良い線いっているのではないでしょうか。

というのも、「仮想空間の中でアーティストの楽曲を公式に配信する」というのは既にアメリカの3Dチャットサービス「IMVU」の前例があります。IMVUは主にティーンエイジャー以上の若い女性に人気の3D仮想空間で、クリエイターの登録をすれば一般ユーザーもアバター用の服飾アイテムや家具、空間などを製作しサービス内で販売してもよいという「UGC(User Generated Content)」を取り入れています。Second Lifeのように「誰が何を作ってもいい」というシステムではなく、一回「クリエイター登録」というハードルを設けることにより一定のクオリティを保とうというわけです。Blue Marsも同様のシステムですね。このIMVUの凄いところは、仮想アイテムを販売するのと同じようにアーティストが自分の楽曲を販売できるということ。そしてIMVUユーザーは購入した楽曲を自分の部屋(空間)で流して「DJごっこ」のようなことができます。

リリース当時の発表はこちら(英語)

IMVUで楽曲を販売しているアーティストの多くはインディーズやアマチュアだったりしますが、メジャーレーベルがIMVUと提携し所属アーティストの楽曲を販売している例もあり。なので海外アーティストのFacebookページやMySpaceを見ると、「ここで楽曲売ってます」のリストの中にたまにiTunesと並んでIMVUが記載されていることもあります。

これは一昨年ニューヨークで開催された「Engage! Expo」という仮想空間系のカンファレンスイベントでIMVUの社長が言っていたのですが、そもそも音楽産業なんて、道端でブルースマンが弾き語りしているのを通行人が聴いて、良いと思ったらギターケースにコインを入れるところから始まったんじゃないのかと。つまり「音楽は皆で聴いてシェアする”ソーシャルなもの”」でした。それがレコードが発明され、いつの間にかレーベルができ、さらにカセットやCDが生まれ、レーベルごとの面倒なシステムや利権がからみ、すっかり音楽産業は音楽の本質からずれてしまいました。これまでは業界人もアーティストもリスナーもそれは「仕方のないこと」だとハナから思い込んでいたかもしれませんが、インターネットでの配信というスタイルが生まれたことでそれが崩れつつあります。

また、音楽も元々は「形のないアイテム」だったのに、ずっとレコードやカセットテープ、CDなどの「入れ物」に入れられた状態で販売されていたため、みんな音楽が「形のあるアイテム」だと勘違いしていました。でも、どんな入れ物に入れられているか、またそれを誰が売っているか(レーベルのこと)は音楽の良し悪しとは全く関係がありません。現在のインターネット上での配信の方がむしろ本来の音楽の姿に近いでしょう。いい加減アーティストもリスナーもそれに気付き始めていて、だからCDが売れなくなっているのは当たり前のこと。最後にIMVUの社長は「仮想空間にはアバターと空間がある。だからヴァーチャルな世界でありながら、音楽の本来の姿である”皆で聴いてシェアする”を再現できる。だからIMVUはガンガンやるぞ!」という感じでしめくくっていました。

実際、IMVUでは仮想通貨で服飾アイテムや家具を買うのと同じように仮想通貨で楽曲が買えます。さらにその後IMVUは、ユーザーが製作した仮想アイテムだけでなく様々なアーティストとコラボレーションを行い、アーティストの写真やロゴなどを使用した「公式仮想アイテム」の販売も開始しました。さらにそこからもう一歩進んでアーティストが所有する画像データを事実上の版権フリーにし、一般ユーザーにそれらを使って自由にアイテム製作してもらうという試みも実施しています。しかしそのアーティストが「ピンクフロイド」っていうところが渋いですが。こうしてアーティストは自分の楽曲と仮想アイテムの双方から仮想空間内でプロダクトプレースメントが行えます。

こうしたIMVUのようなことをアメーバピグがやったらかなり効果があるのではないでしょうか。しかも既に動画配信とライブイベントも可能だから、動画+ライブイベント+仮想アイテム販売+楽曲販売を一つにまとめたらきっと面白くなると思います。