7月9日(木)~12日(日)の3日間、東京ビッグサイト東ホールにて日本最大の書籍・出版業界の見本市「第16回東京国際ブックフェア」が開催されました。

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「東京国際ブックフェア」とは、その名のとおり出版業界の見本市で、開催期間中は出展社が出版している本を特別に2~3割引きで買えたりするお得なイベントです。海外からの出展も多いので、国内ではなかなか買えない珍しい洋書を手に入れることもできます。今回は世界30ヵ国から約800もの企業・団体が出展する過去最大規模の開催となり、中には未だ動乱の収まらないイランからの出展もあったほど。

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基本的に同イベントは「書籍」に関する見本市なのですが、近年は「紙」の本だけでなく「電子図書」の出展も増え、今回の会場は「デジタルパブリッシングフェア」「自然科学書フェア」「人文・社会科学書フェア」「児童書フェア」「編集制作プロダクションフェア」「学習書・教育ITソリューションフェア」の6つのゾーンに分けられ、従来の紙のページをめくる本だけでなく様々な形態の出版物が展示されていました。

上記の画像は大日本印刷株式会社のブース。オーギュメンテッド・リアリティ(AR:拡張現実)を活用した書籍のデモンストレーションを行っていました。拡張現実とは、携帯端末のカメラやウェブカメラ、アイウェアなどのデバイスを通して現実世界の上に画像や音声、動画、文字など様々なデータを上から重ねる技術のこと。同社は、Webカメラでファッション通販雑誌を撮影するとページの上に雑誌に掲載されていない商品の詳細情報や”着こなしのポイント”などが飛び出るデモや、図鑑のページに印刷された「マーカー」をWebカメラで撮影すると、PC画面の上にそのページで紹介されている魚が表れ縦横無尽に泳ぎ回デモを展示。こうした”動き”のあるコンテンツは子供の目を引くのか、多くの家族連れが足を止めていました。