だんだん暑くなってまいりましたね。
梅雨になると雨も増えてまいりましてジメジメが増してまいりまっす。。
しかし暑いだの何だの言っている場合ではございません。

代車とは言え、とても綺麗なお車ですね。。
まずはリフトで上げてからオイルとオイルエレメントを交換してまいります。

結構汚れておりますね。。
続いてオイルエレメントも交換いたします
新品のオイルエレメントを装着

意外と知らない方が多いのですがオイルエレメントの締め付けは手締めで充分でございます。
工具を使ってキツく閉めてもパッキンが潰れるだけです。
続いて下回りの点検

左右のスタビリンクロッドを見るとブーツが破れてグリスが漏れておりました。
外して見るとこんな感じ

当然車検は通らないので交換いたします。
こんな感じで新品に交換します。

もちろん左右とも交換させていただきました。
下回りに不具合はこのスタビリンクロッドのみでその他のブーツ類は破れやヒビ割れはございませんでした。
続いてブレーキ廻りを点検です。

パッと見なんですがローターの減りや段付きが気になりますね。
まずパッとブレーキパッドを外します

減りはまだ大丈夫です。
当店は車検の際にブレーキパッドを外して必ずこのようにブレーキパッドの面取りと肩の部分にグリスを塗ってブレーキパッドを装着します

細かいのですがこの小さな作業でブレーキの嫌な音やパッドの減りを少しだけではございますが抑制できます。
もちろんブレーキキャリパーのスライドピンもこのようにグリスアップをします。

こちらもこの作業でブレーキパッドの無駄な減りや片減りなども抑制できます
続いてリアのブレーキ廻りを点検します

ドラムを外してブレーキシューの減りなどを点検します。
もちろんこちらも面取りを行い各部をグリスアップします。

最後にブレーキシューとドラムの隙間の調整を左右ともに行います。この調整でブレーキの効きが全く別物になります。
続いてブレーキオイルの交換をします。
こちらマスターシリンダー内のブレーキオイルです。ブレーキオイルは吸湿性が高くこのように定期的に交換をしていないと汚れてしまいます。

ブレーキオイルに水分を含んでしまいますとブレーキオイルの沸点が低くなり坂道などでブレーキを頻繁に使いますと
液圧系統内部にブレーキフルードの過熱による沸騰で気泡(蒸気)が生じる現象として知られるペーパーロック現象がおこります。こうなるとブレーキがまったく効かなくなります。
当店はそんなベーパロック現象を抑制する為に車検の際には必ずブレーキオイルの交換を行います。

写真は2枚だけですが四輪全てから新しいブレーキオイルを入れながらこのように古いブレーキオイルを抜いていきます
最終的にはこんな感じで無色透明になりました。

ブレーキオイルは元はこんな綺麗な色をしています。
ブレーキオイルの交換は重要です。
ブレーキオイルは車検の際には必ず交換するようにしましょう。。
ブレーキが効かなくなると重大な事故につながります