子どもの感性に蓋をしない | 陽のあたる家族研究所

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宙と地球の間の風の谷にある明仙庵。そこに暮らすFairly Godmother(見習い中)の研究所日々徒然

子どもに限らず
相手が言っている言葉の真意を
汲み取るのは、自分の経験と
本人について知ってる情報を
組立て想像、妄想、見立てを
する事とは少し違うんだと

私は思っているのです。


今日あった我が家の話ですが。。。


うちの爺さんは、ポテトサラダを

作るのが得意で、子ども達はそれを

母がアレンジして作るコロッケが
大好きで。
今日は久しぶりにそのコロッケ。
取り合う様に食べていて、
爺さんも嬉しそうにその様子を
眺めていたのだけれど。

お兄ちゃんが爺さんに
「今日のはいつものと少し違って
少し苦い。」と言い出した。

作り方、調味料などはいつもと
同じだし、妹ちゃんは、苦くないよ
美味しいよ😊と言っている。

爺さんは少し気を悪くしたのか、
「苦いわけないよ!
いつも通りなんだから、

お前の舌がバカになってるんじゃないか?

味覚大丈夫か?」と言い出した。


お兄ちゃんは、黙ってため息をついて
爺さんの言葉にガッカリしていた。

どれ。母が
息子が食べていたコロッケを味見。。。
んー。いつもと変わらない。
んー。ん???。ほぉほぉ😀
わかった!!

いつもは完熟じゃがいもだから
高温であげると甘味が出るけど、
今回は新じゃがを使ってるから
少し若い味というか、土臭い香りが
あと味に少し残る。
この事を息子くんは言ってだんだ!

それを爺さんに告げると
「あー!そう言うことか!
なるほど、なかなかいい味覚を
してるじゃないか!」
と繕った。いや、息子くんが言った事を

お前の舌がバカだとくさしたんだか

まずはごめんなさいって謝ろうよ😓
って言いたかったが、プロの料理人
というキャリアと年齢が邪魔してて
無理だなと思ったので言わなかった。
息子くんは
「ほら!俺の舌がバカとか言って!」
と反撃開始。。。😅
爺さんが取り繕うが手遅れ😅

最後は息子くんが、俺は今日のも

美味いけど、いつもの方が好きだよ。
と爺さんに柔らかく告げて。
ここで終わったから良いけど。

子どもの感性は凄く正直だと思う。
その感性に蓋をするのは、大人の
年齢、人生経験、職業、学歴、資格
に対するプライド、有能感。

もし今回、爺さんが、息子くんの
言っている事を理解しようと歩み
よる余裕があったら、息子くんも
反撃はしなかったろう。
100歩譲って、取り繕う前に
まずは「舌がバカになってるって
言ってごめね。言い過ぎだった。」
って言えたらまだ良かったかも
しれないって思う。

もしも反撃できない子なら、
2度と自分で感じだ事は話さなくなって
しまうし、もしかしたら、みんなと
違う感覚を持った私は「バカ」なんだ
と自尊心の低い子になってしまうかも
しれない。

違うケースで。
某施設で時折、子ども達のセラピーを
していた時。
いつも部屋の隅の段ボールに膝を
抱えて座り込んでいる、当時中学生の
子がいた。

とある日、その段ボール箱が空いていたので、

私もそこに入ってみた。

その位置からは部屋が見渡せて、
かつ、後ろは壁だし、段ボールが
少しあったかくて、なんだか
落ちつく場所だった。
あー、あの子はこんな感じだったんだと
わかったので、次にあった時に、
段ボールにいた彼女に話しかけた。
そこ、落ち着くよね。
私もこの前、入ってみた。

彼女はニコッと笑ってどこかへ行ったけど、

その時同席したかなりの肩書きとキャリアを

お持ちの先生がその会話を聞いて高笑いした

あなたも段ボールに入ったの。🤣

あの子みたいな子は〜〜〜

その先は児童発達心理とかなんとか
かんとか学術的な単語を並べて、
だから段ボールなんかに入ってると
落ち着くのよ。
そーゆー子だから、段ボールなんかに

入るのよ。

お行儀が悪いけどそういう子だから

その行為を受け入れてあげないとねって。。。


キャリアと知識もありすぎると
なんか気の毒だなって思った。😅

もう一つ。
とある小学生のお母さんが相談に来た。
子どもが携帯のゲームをやめない
んです。ずーっとゲームばかり。
時間を決めても約束を破るし。
勉強もしないし。
転校してからこんな感じになって。

ふむ。堰を切ったように困った話を
するお母さんに聞いてみた。
どんなゲームをやってるんですか?
どんなゲームで、
どんなふうに楽しくて、なんでそんな
に夢中になれるのか聞いてみました?
パズルとか、一人で戦うとか、みんなで
戦うとか、スポーツゲームとか、
街を作るとか色々ありますよね?

知らないですよそんなの!
私はゲームとかやらないし!!

私の質問に少しイラッとした感じで
答えたお母さんの横からその子が
話し始めた。

○○○っていうゲーム❣️
みんなで宝物を探すんだよ!
楽しそうに凄い勢いで解説してくれた。

そのゲームのどんなところが楽しいの?

どんな気持ちになるの?


みんなそれぞれが役割があって、
みんなで宝物を探すんだ❣️一緒に❣️
なんかやってると凄くワクワクして
時間を忘れちゃうんだよね😅

ところで最近、転校したんだって?
学校はどう?

楽しいよ。みんな仲良しだけど、
まだまだ慣れてないから😅
前の学校では、みんなと一緒に
チームを作って色々してたけど。。。

学校は楽しいけど、前の学校で

みんなと過ごした事が残ってるんだね。

うん。

もう少し時間が経って今の学校でも
色々できそう?
うん❣️

ゲームは、彼が前の学校の仲間と
過ごしたワクワクの代替の場所だった。
今の学校に馴染んで経験が増えていけば
ゲームの割合も減るかもしれないし
別に、キリキリするポイントではない
のでは?という事をお母さんには
伝えた。
お母さんは、ゲームばかりをしてる子は
ダメな子になるのでは?と心配した
まま帰った。

親子でも家族でも学校でも
パートナーでも会社の上司部下でも
同じなのかもしれないって思う。
子ども同士、大人同士、
子どもと大人でも、自分の知識、経験は
一旦脇に置いて、聞いてみる。

っていうのも大事な事なんだろうなー。


自分の中のデータだけで判断しちゃうのは

相手を理解した事にはならないし、

大切な可能性に蓋をしてしまう危険が

あると思う。。。

気をつけないと😊。。。