東京国立近代美術館「ゲルハルト・リヒター」展(会期終了)   アートはクスリ | タロットのささやき、こころの景色

タロットのささやき、こころの景色

大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

 
東京国立近代美術館
 

「ゲルハルト・リヒター展」

 

 

 

 

 

写真をもとに

輪郭をぼかして描いた作品群は

何かが静かに侵食してくるような

 

当たり前のものが

実は当たり前ではないかもしれないと

不安を注いてくる

 

 

 

だからこそ

惹きつけられる

 

 

「ヴァルトハウス」

 

 

 

リヒターは自然そのものについても

自然賛歌のような美化をしない。

 

自然とは

人間を冷酷な目で見下ろす得体の知れないものなんだ。

 

 

 

 

 

 

まさか、この作品をじかに観ることができるなんて!

 

 

 

「頭蓋骨」

 

 

 


 

個人が抱いた感情や出来事、

歩んできた人生そのものが

はじめから幻ないんじゃないかって。

 

 

 

 

 

 

 

「ユースト(スケッチ)」

 

 

 

 

水墨画のように簡潔で

鉛白の冷ややかで金属的な空に惹かれる。

 

 

 

アブストラクトペインティングは

私には重すぎて

まだ好きになれない。

 

 

 

 

なにげない風景や人物の写真に

偶発的な絵の具の垂らし、

擦りつけをしたものが


 

 

こんなにも非日常な

心をかき乱す作品となろうとは

 

 

 

カラーチャートの作品の展示室では

鑑賞者たちは心なしか楽しそうに感じる

 

 

 

カラフルな色彩とリズムが

細胞に軽やかなエネルギーをくれるみたいだ

 

 

image

 

 

「アラジン」シリーズ。

 

不安さと力強さが渦を巻く

このシリーズを心の底から美しいと思った。

 

 

 

 

 

不安不安とリヒターについて書いたけど

 

じゃあ不安になるなら見るなと自分に突っ込みつつあせる

 

でも

その不安を見つめるのが好きなのだドクロ

 

 

そして、

この美術館の恐ろしいところは、

企画展と同じくらい

所蔵展「MOMAT 」が素晴らしくて

いつも時間がたりないこと・・・ゲッソリ