(つづき)
「あいち2022」常滑会場。
暑い暑い
(8月中旬のことです)
「常々」さんを後に
時間がないので
再びやきもの散歩道へ戻ります
しかし
暑い暑い
旧青木製陶所
朽ちていく巨大な焼き窯を
大きな腕でそっと包み込む屋根と柱たち。
なぜこんなにも
「常滑のためのプラクティス」
黒田大スケ
常滑美術研究所で
教鞭をとる陶芸家たちの
空想オンラインミーティングを
顔にペイントした姿で自演しています。
しゃべるたびに
顔に描かれた蛇や招き猫や松の幹がうごめく
不気味さとおかしさ(笑)
私もそれらに混じって右下に参加していた
時間が気になるから
映像作品を最後まで観れないのだけど
なんだろう
じわじわとしたおかしみとハッとする言葉が飛び込んでくる
不思議な作品群でした。
その片隅の空間には
まるで遺跡の発掘現場に入り込んだような
むしろ
古い教会のような荘厳さが
「石炭の幽霊」
黒田大スケ
この映像作品で印象的だったセリフ
陶芸は、火、土、水を使って、
混ぜて作り出すが
他の何かを差し出している気がする
陶芸に限らず芸術家は誰もがそのように感じるのではないかなあ。
「泥の雨」
「ST無題」
フロレンシア・サディール
常滑の土で焼き上げた
1万5千個の陶の玉。
地元陶芸家との協力で
作り上げられた大地の色をした雨です。
土に水を加えてひとの手でこねられ
作陶された塊が
火によって形になる
土の雨
後ろに下がって見わたせば
陶器の雨粒が降り出して
音のない雨音が
たしかに肌と鼓膜を叩いています。
さあ、
少しずつ日が傾いてきました。
徒歩20分の
INAXギャラリーは
時間的、気温的、体力的に諦めました。
(つづく)
マルセイユタロットカフェリーディング
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