久しぶりに観た日本映画が
細胞に染み込みすぎて
抜けるのに時間がかかってしまった・・・。
カンヌ映画祭脚本賞
全米映画評論家協会賞 作品賞・脚本賞・監督賞・主演男優賞
ゴールデングローブ賞 外国語英語賞
受賞おめでとうございます。
カフェとプライベートスペースにて
マルセイユタロットリーディングを行うHARUです。
(この格好でリーディングしておりませんので、ご安心ください)
公開前から気になっていた映画を観に。
最近はネットで予約なんですね・・・(しみじみ)
およそ3時間の長尺映画ですが
しずかにしずかに流れる時間、
存分に身をゆだねることができた、
私にとっては素晴らしい映画でした。
自分から背中に負ったまま歩んでいく罪は
背中に負うかぎりは
目に入らないから考えなくていい。
考えなくていいけれど
その重みはいつしか自分の心を疲弊させ
無感情にしてしまうでしょう。
だから私たちは一度
歩みを止め
背負ったものを地に下ろし
その罪と向き合うことが必要になる時がきます。
ユングは著書の中で書いていました。
罪を認めた人は、
それを背負って生きてゆくことができるのです。
罪を認めることのできない人が逃れられないような結末に苦しまねばならないのです。
みすず書房「分析心理学」より
様々な理由が各々にあるでしょう。
しかし
私たちは「罪」や「絶望」と名付けた荷物で
自暴自棄になったり
生きることを放棄する理由にしていいのか。
それを、
映画の中で演じられる舞台劇「ワーニャ伯父さん」の
幕が降りる直前のセリフが
しずかにしかしずっしりと投げかけてきました。
すぐにタロットリーディングに結びつける
ウザい昨今のわたくしですが
タロットの読みにイラっと
(もしくはムカッと)不満を感じた場合
それは自分が背中に背負ったまま
背負っているのを忘れ
見ないで過ごしていた、
もしくは見たくなかった一面ではないのか、と。
否定する前に
まずじっと見据えてみて
自分に問いかける時間を
ゆっくりとってほしい。
そして私は
必要な時はそれを恐れずに
伝えられるようでありたいと自分に願うようになりました。
定期的に開催している
カフェリーディングでお待ちしております。