傷がそこにあることを認め、受け入れ、
傷のまわりをそっとなぞること。
身体全体をいたわること。
ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。
さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。
傷とともにその後を生きつづけること。
傷を愛せないわたしを、あなたを、愛してみたい。
傷を愛せないあなたを、わたしを、愛してみたい。
『傷を愛せるか』 宮地尚子 大月書店
リーディングをしていると、
時々、人の心の痛みに触れざるを得なくなる。
そこまででなくても、
人の脆く柔らかい心の部分にそっと降りて触れることになる。
あのリーディングはあの言葉の選択でよかったのか、
もっと適切な言葉があったのではないか
常に自問自答を繰り返す。
この本にあるように、
ただそこにいて、
話を聞き、
受け入れ、
短い時間ではあっても見守る存在であること。
その人がその人なりに解決方法を見出し
歩き出していくことを信じること。
そんな役割であっても
いいのかもしれない。
カフェとプライベートスペースにて
マルセイユタロットリーディングを行うHARUです。