言葉のないアニメ映画「AWAY」で風を聞く | タロットのささやき、こころの景色

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大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

久しぶりの映画見たい病を発症。

 

2月1日の映画の日に渋谷へ。

 

 

 

「AWAY]

 

 

 

 

国際アニメ映画祭で多くの賞を獲得、

ラトビア人監督がたったひとりで作り上げた

ことばのないアニメーション映画。

 

 

 

 

飛行機事故でたった一人生きのびた少年は
森で地図を見つけ、
オートバイで島を駆け抜ける。
<黒い影>から逃れて、小鳥とともに。

 

 

 

 

 

 

 

美しい美しいアニメーションでした。

 

いくらでも過酷なものにできるはずのストーリー。

 

 

なのに

 

見ていてまったく辛さや疲れを感じなくて

 

むしろ全編を通して

心が洗われるような清涼感があったのは、

 

 

 

独特の柔らかな色彩と

セリフが一切ないので

主人公の少年の感情がダイレクトにぶつかってこないからなのかな。

 

 

 

 

 

少年の前髪をゆっくり揺らす静かな風の音も

高く上がる水しぶきの音も

バイクの疾走音も

小鳥の声も

 

少年がまばたきをする静かな間ですらも

 

私にはただただ優しい。

 

 

 

 

少し流れのはやい川の水面を見るようにスクリーンを見続けた。

 

 

その優しい映画からおいしい水を飲み干し続けた。

 

 

 

ひとりで決断する勇気の水。

 

安全だけど朽ちていくしかない場所に留まることなく、

今ある場所から飛び出す勇気の水。

 

そして人を求める勇気の水。

 

 

 

 

 

まだ見ぬ世界、

その遠くへと向かって。

私も行こう。