静かに笑う

静かに笑う

りっくと夫の日常との格闘日記。

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この間買ってきた掃除機がお気に入りのりっく。

理想のお部屋は、かけたい時に掃除機がかけられるお部屋。

これ、簡単そうで、結構むずかしいの、しってる?


お気に入りのコロコロかわいいクッションも、

ちょっと読み途中の本も

どんなものでも、床にあるとなかなかできないの。


りっくのお家にはソファがないから

クッションとか床にコロコロしててすぐに汚れちゃう><。


旦那さんの読みっぱなしの本も、掃除機には天敵なんだから。


洗濯物や、行き場のない季節はずれのお洋服で

埋め尽くされた寝室の床も、掃除機かけたいんだけど。。。。


でもね、お掃除テンションが高い今だからこそ

りっくはがんばった!


旦那さんにお願いしてお義父さんに車を借りて

りっくと旦那さんはホームセンターへ。


季節はずれのお洋服をしまう、押入れ収納を購入。


満足気分で帰ってきて数日後。


・・・。


寝室の床が・・・・!


引越し以来お久しぶりに対面した寝室の床に、りっくはニコニコ。

早速、居間に転がって邪魔だったクッションを運び

何もなくて殺風景だった寝室のラグの上に並べるの。


コロコロ、ふわふわ。


うれしいな、きちんとお片付け、うれしいな。


なかなか主婦っぽいことできないりっくだけど、いつも少しずつ

成長するよ。


気づいてる?旦那さん。

今日は寝室の床、見えるんだよ~!


いっぱい褒めて欲しいけど

世間では当たり前の事らしい毎日のお掃除。


りっくはすこししょんぼり。


当たり前でも、できないことって

世の中にはいくらでもあるんだよ。


大切なのは、前に進む事。

そう思って、気長にみてね、旦那さん。


かわいい掃除機と一緒に、りっくはがんばるよ。


昨日久しぶりになんだかやる気が湧いてきて。

りっくは1人トコトコお買い物へ。

買ったのは、スプレーボトル?(霧吹きできるやつね)と、重曹の入れ物。

それと、黒い服用の、洗濯籠。


毎日のお掃除が、得意じゃないりっく。

かわいいお部屋にしたいなぁ~。おうち、キレイにしたいなぁ~って思っても

なかなか上手にできません。

でもりっく、これでも少しずつは、お掃除しているのよ?


お部屋が片付かない理由は、床にものが散らかるから><。わかってるんだ。

ゲームの本や、どうしていいかわからない手紙。

しまい場所のないものたちが、コロコロ・・・・。

少しずつ場所を決めて、少しずつ片付けてきたけど、

旦那さんは、すぐにルール違反。

そのくせ、りっくに【ちゃんと片付けて】なんていうんだから。


ヽ(`Д´)ノりっくは、片付けてるんだぞ~!


叫んでやりたい、ね。


お買い物で買ってきたものをそれぞれ使えるようにしてから

りっくは早速重曹でイロイロやってみる。

ふふ、新しい事、た~のしぃ~♪


エコに、繋がるかな?重曹。

りっくも少しは、地球のためになってる??


そんなこと考えながら、お風呂場・トイレ・台所。

次々ピッカピカで、うれしいな。

ぜんぜんあわ立たないのに、汚れが落ちてくって不思議。

削ってるのかな?削っているんだろうな~。


夏が終わる前には、お部屋もピッカピカで、きれいだといいなぁ~。


朝起きて、洗濯機回して、掃除機掛けて。

朝ごはんを食べてお布団干して。

旦那さんがお仕事に出かけたら、りっくはのんびりするの。

そんなおうちにしたいなぁ~。


ねぇ、旦那さん、簡単なようで、難しいね。


そんなちょこっとだけの、もやもや。



珍しく、仕事中の旦那さんからメールが届いた。


【別にどうでもいいんだけど、ドラクエが売ってるよ。】


・・・。


またこの日が来てしまったなんて。


りっくだってドラクエすきだけど、Ⅷの時のこと、覚えているの?旦那さん。

忘れてるんだろうなぁ。

付き合いはじめで、二人ともそんなに時間もあわなくて。

まだ同棲もしてなかったころ。


りっくは近所の旦那さんの家に、よくトコトコ遊びに行ってた。


遊びに行くと旦那さんは大体買いたてのドラクエⅧをやっていて

隣に座ってそれをみてたりっく。


・・・。なんでここにいるんだろうって、画面見ながらよく思ってた。

目の前の旦那さんはゲームの世界の中。

隣にいるのは抜け殻。

中の人は冒険の世界でツボを投げてる。

話しかけても、無反応なんだなぁ。


ちょっと悔しいから、りっくは旦那さんに電話してみた。


【欲しいの?】


そしたら、旦那さんは


【どうしてもってわけじゃないけど、欲しいなぁ】


うーん、りっくは考える。

普段、何か欲しいものある?ッて聞いても何もナイっていう旦那さん。

働いてきたお給料は、ほとんどが生活費へ。

たまにパチンコに行くくらいで、いつもがんばってる旦那さん。


【明日か、明後日で良ければ、買ってくるよ?】


りっくは旦那さんにいった。


【あしたかぁ~。】


【でも、うちDSもないんだよね】


・・・あれれ?チョットマテ。

PS3でできると思ってたけど、DSなの?

うーん、りっくは家計を考える。


【一旦待った。おうちに帰ってきてから話しあおう】


そんなこと言ってもほんとはりっくの答えがでてること、旦那さんは知ってる。

だから後は、りっくの情に訴えれば、明日には旦那さんは

仕事帰りにドラクエやりながら帰ってくるんだろう。


しばらくしてから、またメールが届く。


【そうだ!ていがくきゅうふきん】


返信。


【一人12000円だから、予算オーバー!乂(´Д`;)】


また返事がくる。


【俺は、仕事をがんばった!】


・・・。わかってますよ。

ダメっていう理由は、金額じゃないもん。

でもそこは、旦那さんには伝わらないところ。

りっくは、一緒にできないことが、増えるのがイヤだったの。

楽しい事を、一緒に楽しいって、思いたいだけなの。


でもさすがに2人分のDSとドラクエを買うわけにはいかないので

りっくは心に決めた。

たまには、いいかなって。

旦那さんのしたいこと、させてあげたいなって。


でもね、りっくはわかってる。

絶対これ、あとでケンカになるよ。そんな予感。

それでも、なるべく我慢する方向で、いいよって言うの、結構大変。


旦那さんが帰ってきてから、りっくはDSの値段とドラクエの値段とニラメッコ。

インターネットで調べてるけど、旦那さんはそ知らぬ顔。


【欲しくないの?知りたくないの?】


りっくが聞くと、旦那さんはしれっと答える。


【いいの。】


あぁ、この人は、わかってるんだなぁって思う。

こういえば、りっくが明日内緒で買ってきて、プレゼントしてくれること。

悔しいな。わかって欲しいところは、わかってもらえないのにな。


寝る前に、横になっていると旦那さんが歌った。


【ちゃらちゃっちゃちゃっちゃちゃっちゃ~♪】


ふふふって、笑う。


【欲しいんじゃン】


旦那さんも笑う。

にっこり笑ってこういったんだ。


【明日仕事から帰ってくると、あるんでしょ?サプライズなんでしょ?】


ほらね、ばれてる。

悔しいから、言ってやったもんね。


【歌がくどかったから、ほんとはそうしようと思ったけど、やめたもん】


え~って顔する旦那さん。

でも、きっとわかってる。

明日きっと旦那さんは、ドラクエやってる。一人で、黙々と。

そしていつまでも眠らないで、りっくに怒られるんだよ。


小さな子供のような旦那さん。

りっくの大好きな旦那さん。


翌朝旦那さんが出かけるときに、

銀行のカードと電気屋さんのカードを渡したりっく。

嬉しそうな旦那さんを前に、素直じゃないから、こういったんだ。


【DSの色はあとでメールするから。】




夕ご飯の準備をしながらこの間のことを思い出す。

この前の、寝る前の事。


それは、些細な事から始まって、いつのまにか【トマレ】が聞かなくなって

またやらかした。

りっくはいつも、上手にできない。

本当に伝えたい事を、伝えるのって難しいね。


ため息をひとつついて、ぼんやり部屋を見渡す。

旦那さんがいないだけで、静かな部屋。広くて、寂しいお部屋。


毎日お片付けをがんばるのも、おいしいご飯を作るのも、

大好きな旦那さんのため。


大切に大切にしたいのに、いつも笑って欲しいのに

時々、上手にできないんだ。


毎日の生活の中で、一番の敵は【繰り返し】。それも、単純なやつ。

でも、毎日の味方も、【繰り返し】。


規則正しく生活したいりっくと、やりたい時にやりたいことをやって

のんびり生きたいきままな旦那さん。


この前は、夜眠る時間のことでケンカしちゃったんだ。


一所懸命働いてくれる旦那さんに、

家では好きな事をしてて欲しいなって思うのに、でも何も言わないといつまでも

好きなことしてる旦那さんにイライラして、ケンカしちゃったんだ。


りっくは、いっぱい考えた。

いつまでも一緒に起きてないで、

自分が眠りたい時間になったら眠ればいいんじゃないかな、とか。

いっそのこと旦那さんが眠るまで今までと変わらず起きてまってよう、とか。


でも夜の3時すぎまで起きて待ってるのは

りっくにはちょっとつらいよ。朝早いもの。

途中で一人でベッドに行くのも、寂しくて、できないよ。


困ったね、りっくは甘えん坊だ。

旦那さんとくっついてないと落着かないんだ。


朝起きて1時間しないで仕事に行ってしまう旦那さん。

帰ってきて1時間ぐらいで今度はりっくが眠ってしまったら

毎日つまらない、会話もない、悲しいね。

1日にあったこと、いっぱい旦那さんに話したい。

いっぱい旦那さんから聞きたい。

1日に2時間くらいしか一緒じゃないなんて、りっくはやだよ。


早く寝て、朝いっぱいお話したいな~って思っただけなのに

上手にいえなくてけんかになっちゃった。


【じゃぁ俺は、毎日毎日仕事のために寝て起きるだけの生活?】


旦那さんには伝わらなかったみたい。


そうじゃない。そうじゃないんだよ。

でも、伝わらない。


愛情も、優しさも、思いやりも、全部全部伝えたいようには伝わらないのに

どうして【ちがうこと】ばかりは伝わってしまうんだろう。


トゲトゲの気持ちばかり、相手に必要以上に届いてしまう。


夕ご飯の準備はとっくに終わって

りっくはまだぼ~っと考えてた。


ふふ。

でも、おかしいの、思い出して笑ってしまう。


ケンカの次の朝、玄関のチャイムがなったんだ。

夜中までいろいろ話してたりっくと旦那さんだけど

楽しみにしてるものの届く予定が近かったから

旦那さんは急いで起きて、玄関をあけた。

待ってたのが届いたと思ったんだもん、嬉しかったね。


残念な事に、届いたのは荷物ではなくて

なんかの宗教の勧誘だったから、

旦那さんがっかりしちゃって、でも、おかしくて、おかしくて、二人で笑った。


それで、りっくは思ったんだ。

まぁいいや、って。

それで旦那さんもきっと、思ったんだ。

まぁいいよね、って。


ケンカして、躓いて、悲しい気持ちになっても、

伝えたい事が伝えられなくても。


二人で一緒に笑えれば、また、がんばれる。


そういえば夕ご飯に、自分の好物を作った事、ないなぁって、ふと思うりっく。

明日は、自分の好物を夕ご飯にしてみようかなぁ。

いやな顔するかな?驚くかなぁ?

何もないようにたべるのかな?


知らないこともたくさん。

知らない気持ちもたくさん。

だけど、少しずつ思いやれれば、二人はまだまだ笑えるね。


旦那さんが帰ってくるまで何をしようか。


まだまだ回らない時計の針を、りっくは少しだけ眺めてた。



2Kの今のおうちに引っ越して2年。

理想だったガスコンロも、大きな冷蔵庫も少しずつそろえて、

大きなTVと、大きなテーブル。

こげ茶色と白でそろえた家具は、お部屋の色によくあっている。

ピカピカの新築マンション、なんて贅沢はできないけれど

愛着のあるお部屋に近づいてきてる。


そういえば、この2年間で一番できるようになったのは

【ゴミの分別】だ、なんて思って、少し楽しくなる。


お料理も好き、裁縫も好き。

何かを作る事、自分で工夫する事、大好きな事がいっぱいできる毎日。

仕事をしていたときにはなかった幸せが、

手を伸ばせばすぐ届くところにある。

問題は、のるかそるか、、、なんだなぁって、良くわかった。


【大満足】。

大満足って、りっくは今思ってる。

明日の、お部屋の更新にむけての準備は大満足だと。


そのために、今日一日かけてお掃除をした。

ううん。大掃除をした。

やっぱり何かの際には、きちんとしてくって、大切だもの。

そういうきっかけで、リセットするって結構楽しい。

気持ちがすっきりして、新しい自分になれる。


本当は今年こそ車を買って、お部屋の契約とともに駐車場を探すつもりだった。

でも良く考えた結果、【まだいいや】って、旦那さんと決めた。


それでも、名残惜しそうにりっくは車がある生活を考える。


棚が欲しいときにすぐに買いに行ける。

裁縫用品が欲しいときにすぐに買いに行ける。

ちょっとやってみたいって思ってるベランダ菜園の材料が買いに行ける。


ね、車があると便利だけど、お金をいっぱい使ってしまうもの。

でも、市役所に行きたいときや、実家に帰りたいとき。

友達と遊びに行きたい時に、車があると便利なんだけどなぁ~って。


だけどりっくはちゃんとわかってた。

【本当に必要なこと】なら、車がなくても行動に移れるって。

だから、車はまだなの。


明日はきっと、りっくが先に起きて

お昼ごろにもそもそ動き始める旦那さんのためにパンを焼く。

目玉焼きを作って、サラダを並べて、

ご飯だよ~って、旦那さんをよびにいく。

そして二人でご飯を食べたら、不動産やさんにでかけて、

お部屋の更新契約をする。


旦那さんの起きる前に、洗濯物ができるかな。

晴れるといいなぁ。


2年後の今頃は、どう過ごしているんだろう。

旦那さんは、相変わらず午後に起きるのかな。

りっくは、やっぱり、パンと目玉焼きを作るのかな。


繰り返しは、いやな事もあるけれど

嬉しい事もいっぱいある。

そう思えることが、幸せなのね。


明日の書類をたしかめて、もう一度だけ、片付いたお部屋を見渡した。