あと2回の上映!「飲みすぎた一杯」等本日3/21(日)上映! | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

ユジク阿佐ヶ谷

3/14(土)~3/26(木)

チェコアニメの夜 特別版
~“東のディズニー”を味わう最後の大晩餐会~

 

 

チケットは

オンラインでも販売しています!
https://www.yujikuasagaya.com/film/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%81%AE%E5%A4%9C-%E7%89%B9%E5%88%A5%E7%89%88%EF%BD%9E%E6%9D%B1%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%92/

 
 
ポヤルの出世作であり、
代表作
「飲みすぎた一杯」
「探偵シュペイブル」
「雄弁家」
「ナイトエンジェル」
が今回の上映で最後になります。
 
20世紀を代表する
人形アニメの監督
ブジェチスラフ・ポヤルの英知と表現力の全てが
注ぎ込められた作品。
この4作品のプログラム
 
あと2回の上映!
 
本日
3/21(土)20:15~

【ポヤルの大傑作4作品ラスト上映】(計71分)

上映後、

私、チェコチェコランドが

トークショーをさせていただきます!

 

チケットございます!

https://www.yujikuasagaya.com/film/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%81%AE%E5%A4%9C-%E7%89%B9%E5%88%A5%E7%89%88%EF%BD%9E%E6%9D%B1%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%92/

 



最後の上映日は…
3月25日(水)20:15


1.飲みすぎた一杯(1953年/19分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ

 

戦後、チェコアニメを世界に知らしめた

イジー・トルンカ(1912~1969)

 

 

トルンカの産み出した人形アニメは

”芸術だ”と評され

”東のディズニー”と呼ばれるようになりました。

 

しかし、トルンカ作品に欠かせない存在だったのは

若きポヤルでした。

 

チェコのアニメ関係者は言います。

「戦後、スタートしたチェコのアニメは

決して順風満帆ではありませんでした。

トルンカはじめ誰もアニメの経験がなかったからです。

だから全ての作業が試行錯誤でした。

アニメは映像と音のアンサンブルで

複雑な構造をしています。

人形のアニメはさらに平面だけでなく

空間を創り上げるため、

ケアすべきことが多く、

いざ、創ってみても、

イメージしたものと全く

違うものになることがしょっちゅうでした。

しかし、ポヤルだけは

違いました。

彼は、絵コンテの段階で

空間になった映像をイメージすることができたのです。

だからトルンカは

人形を動かす作業を全て

11歳、年下のポヤルに任せたのです。

実際に、人形に”命を吹き込んだ”のは

ポヤルだったのです。」

 

以上のようにトルンカは

ポヤルを全面的に信頼しました。

そしてポヤルの仕事は

いつもトルンカの期待以上のものでした。

そして、

トルンカは

自分以上にアニメの総合演出の才能を

ポヤルに見いだし、

ポヤルに監督をすることを勧めました。

そして自分が美術担当として

バックアップすることを

約束したのです。

 

トルンカもポヤルの創り出す世界に

大きく期待したのです。

しかしポヤルのデビュー作は

成功とは言えませんでした。

トルンカに遠慮してしまい、

トルンカの作風をなぞらえたような作品になってしまったのです。

 

 

ポヤルは、

監督2作目を

背水の陣とし、

自身がずっと心に温めていた

プランを

2作目の

「飲みすぎた一杯」

に注ぎこみました。

 

まずポヤルは

舞台を現代に設定しました。

それまでの人形アニメは

年代不詳の”おとぎ話”の世界を

設定したものばかりでした。

 

ポヤルの試みは、

現代を舞台にすることにより、

若者の心情を描写し

実写映画に負けない

大きな共感を得ることでした。

 

そのリアリティを出すために

トルンカの美術は大きな効果を発揮しました。

ディティールまでこだわった

小道具や舞台から

その時代の空気が伝わってきます。

 

 

 

そしてポヤルは

人形アニメでは

不可能とされていた

”スピード感”と”疾走感”による

”緊迫感”を見事に描写しました!

 

トルンカの築き上げた

チェコの人形アニメとは

まったく違うテーストのこの

「飲みすぎた一杯」は

人形アニメの革命と呼ばれ

世界中を驚愕させました!

カンヌを始め世界中の国際映画祭で受賞し、

世界中にポヤルの名前は

轟きました。

 

この作品以降

ポヤルのあらゆる表現の挑戦は続き、

”挑戦こそアニメ”という精神は

チェコの人形アニメの礎になったのです。

 


2.探偵シュペイブル(1955年/22分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ

 

チェコは

人形劇がとても盛んです。

 

チェコには

”どんなものにも命がある”

という考えがあり、

モノづくりがとても盛んで、

とりわけ

人形作りがとても有名です。

 

 

プラハには

いたるところに

マリオネットのお店がございます。

 

 

 

 

 

街の中には

人形劇の劇場がたくさんございます!

 

これは

19世紀、

まだチェコが

ハンガリー=オーストリア帝国に

統治されていたころ

チェコ語の使用を禁止されていたのですが、

ストレスが爆発しないように

”人形劇の公演”だけ

チェコ語の使用が認められていたのです。

 

そのおかげで

人形劇の公演は

熱狂的で

国民的な行事となり、

その熱は

今も続いております。

 

その中でも

ダントツ人気なのが

シュペイブルとフルヴィーネクの人形劇

 

プラハ市内から

地下鉄で北に

20分ぐらいの

駅から歩いて数分の

専用の劇場がございます。

 

左側の大きいのが

お父さんのシュペイブル

右側の小さいのが

息子のフルヴィーネク

 

親子の人形です。

 

 

平日の昼間の公演でも

たくさんの幼稚園児が

観に来て、連日、満杯なのです!

 

 

チェコでは切手にもなっています。

 

 

作者は

ヨゼフ・スクパ(1892~1957)で

イジー・トルンカの美術の師匠に当たります。

 

この

「シュペイブルとフルヴィーネク」を題材にして

ポヤルが人形アニメにしたのが

 

スクパの亡くなる

2年前の

1955年に作られた

「探偵シュペイブル」(1955年/22分)

美術はトルンカがすべて担当しています。

 

心配性の父親シュペイブルと

父親思いながら、

子供らしさいっぱいの息子

フルヴィーネクのお話です。

 

 

お父さんのシュペイブルは

探偵小説を読みふけります。

息子のフルヴィーネクは

相手にしてもらえないので、

退屈でしょうがありません。

 

あまりにも

相手にしないので…

息子のフルヴィーネクは…

 

グレて、犯罪に手を染めてしまいます…

……?

 

緊迫感と笑いと

アットホームさがいっぱいの

ずっこけコメディです。


3.雄弁家(1962年/11分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 

社会の世相を独特の切り口で

皮肉った

ポヤルの真骨頂の作品

 

ポヤルは

ファンタックなテーマで

”おとぎ話”の世界をリアルに描いた

トルンカの人形アニメに対し、

”現代”を風刺した作品に挑戦しました。

 

ポヤルが求めたのは”笑い”。

世の中の”あるある”を

独自の視点で

ブラックなユーモアを

描写しました。

 

 

”スピーチコンテスト”に臨む男の

悪戦苦闘ぶりを描きました。

作中、まったくセリフはありませんが、

”熱弁”の迫力が伝わってきます!

 

男のスピーチは

勢いを増し、白熱します!

 

 

聞いている人たちも

心を打たれ…

 

そうでもないようです(笑)

 

どんなに頑張っても

自分よがりでは

人々にはなかなか伝わりませんね(笑)

 

 

話す人と聞く人の

頭の中の描写が

秀逸すぎます!

 

着眼点、

アイデア性、

表現力、

 

これこそポヤル!

 

見れば見るほど

新しい発見があります!

 


4.ナイトエンジェル(1986年/19分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤルほか 美術ブジェチスラフ・ポヤルほか

 

ポヤルは、芸術性が高く、

楽しく面白い人形アニメを産み出し、

映像表現の限界を広げてきた人物です。

 

ポヤルの創作意欲は亡くなるまで

衰えることはなく、

あらゆる映像表現を追求しました。

 

それでもポヤルの作品は

基本的に誰がみても

分かりやすいものが多いのですが、

この「ナイトエンジェル」は

彼のキャリアの中でも

本当に異質です。

 

視力を失った男の

想像の世界を…

 

幻想的に描いています。

 

 

とても抽象的な映像です。

 

ただ、ポヤル作品の中で

この作品が一番好き、と言う人が実は結構多いです。

 

夢か、現(うつつ)か…

非現実の世界を

さまよう事ができます…。

 

チェコアニメ史上

なかなかない

この甘美な世界を

ご堪能いただけるのも

今回が最後…

 

 
 
【お越しの方に「ぼくらとあそぼう!」のポストカードプレゼント!】
上映にお越しには今回で上映が終了のポヤルの「ぼくらとあそぼう!」の
ポストカードを1枚プレゼントいたします!


 

【3/20・21・22は裏話トーク】
チェコアニメ上映には欠かせない“チェコアニメに命を捧げた男”
私、チェコチェコランドが裏話トークをします!
365日24時間、常にチェコのアニメや絵本のビジネスに奔走し
チェコアニメの配給や大人気キャラクター森の妖精アマールカを日本に持ってきた上、
数々の問題をクリアしチェコ人気No.1のモグラのクルテクの日本での商品化に成功し、

チェコのアニメと絵本のビジネスだけをしている世界唯一の人物である

私だけが知る裏話です。

 

 


≪上映プログラム≫
1.【「ぼくらとあそぼう!」ラスト上映】


◎上映日
3月26日(木)20:15

チェコアニメの最高傑作
「ぼくらとあそぼう!」のラスト上映。
愉快な2匹のクマたちに会えるのもこれが最後です…。
1.ぼくらとあそぼう!~であいのはなし~(1965年/13分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
2.ぼくらとあそぼう!~さかなのはなし~(1966年/14分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
3.ぼくらとあそぼう!~ぼうしのはなし~(1966年/14分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル/ミロスラフ・シュチェパーネク
美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
4.ぼくらとあそぼう!~セイウチのはなし~(1970年/13分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル/ミロスラフ・シュチェパーネク
美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
5.ぼくらとあそぼう!~イヌのはなし~(1971年/15分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
6.ぼくらとあそぼう!~ビーバーのはなし~(1972年/15分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル/ミロスラフ・シュチェパーネク
美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
7.ぼくらとあそぼう!~カブのはなし~(1973年/15分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

2.【ポヤルの大傑作4作品ラスト上映】(計71分)


◎上映日
3月21日(土)20:15
3月25日(水)20:15

そのキャリアのほとんどをチェコアニメの歴史のほとんどの中心にいた
ブジェチスラフ・ポヤルのエッセンスが詰まった大傑作
「飲みすぎた一杯」「雄弁家」「探偵シュペイブル」「ナイトエンジェル」のラスト上映…。
1.飲みすぎた一杯(1953年/19分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ
2.探偵シュペイブル(1955年/22分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ
3.雄弁家(1962年/11分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 
4.ナイトエンジェル(1986年/19分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤルほか 美術ブジェチスラフ・ポヤルほか

3.【ポヤルの極上の人形アニメ】(計80分)

◎上映日
3月22日(日)20:15

“チェコアニメの歴史”そのものの
大巨匠、ブジェチスラフ・ポヤルの産み出した
芸術品と称される詩的でファンタジックな人形アニメの
ベストプログラム!
1.真夜中の大冒険(1960年/13分)
 監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ
2.小さな道化師ファンファロン(1968年/16分)
 監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 K・クレイチー
3.リトルアンブレラ(1957年/18分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ
4.りんごのお姫様(1973年/14分)
 監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
5.ナイトエンジェル(1986年/19分)
 監督・美術 ブジェチスラフ・ポヤルほか

4.【ポヤルの最高傑作「ふしぎな庭」全5作品】

◎上映日
3月23日(月)20:15

“芸術+エンターテインメント”の完成形!
“世界一の人形アニメ”と呼ばれた
“ふしぎな庭”シリーズ全5話の一挙上映!
全作 監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術.ミロスラフ・シュチェパーネク
1.ふしぎな庭~動物がすきな男~(1974年/15分)
2.ふしぎな庭~広がる霧~(1975年/14分)
3.ふしぎな庭~トラを捕まえろ~(1976年/17分)
4.ふしぎな庭~銀紙に包まれたねずみの話~(1977年/15分)
5.ふしぎな庭~クジラのラジク~(1977年/14分)


5.【ポヤルのブラックユーモア作品集】(計77分)

◎上映日
3月24日(火)20:15

“ファンタジーこそアニメ”という風潮を崩し、
現代を舞台にしたアニメを創ってきたのがブジェチスラフ・ポヤルの側面。
ポヤルが描いた現代を風刺したニヒルな世界は格別です。
1.爆弾マニア(1959年/11分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ
2.名声(1959年/14分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 
3.快適な住まいとは?(1960年/16分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 
4.理想(1963年/14分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ
5.ビリヤード(1961年/11分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル
6.雄弁家(1962年/11分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル
 

DVD「ぼくらとあそぼう!」「ブジェチスラフ・ポヤル傑作選」の販売も

3月28日に終了します。

https://czech-czech.jp/SHOP/122447/264184/list.html

 

 

「ブジェチスラフ・ポヤル物語」

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語①~トルンカとポヤル~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12572700673.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語②~ポヤル革命~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12572982412.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語③~飲みすぎた一杯の企画~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12573225557.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語④~飲みすぎた一杯の誕生~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12573528579.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑤~探偵シュペイブル~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12573771958.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑥~リトルアンブレラ~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12574036240.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑦~爆弾マニア~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12574542720.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑧~名声~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12575325645.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑨~快適な住まいとは?~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12575935906.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑩~真夜中の大冒険~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12576135784.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑪~ビリヤード~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12576632279.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑫~雄弁家~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12577107896.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑬~ぼくらとあそぼう!~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12577589736.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑭~ふしぎな庭~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12578309552.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑮~小さな道化師ファンファロン~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12578897297.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑯~りんごのお姫様~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12579225417.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑰~ナイトエンジェル~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12579532551.html

↓「ブジェチスラフ・ポヤル物語⑱~最終回ポヤルの人生~」

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12580057316.html