1/8「悦楽共犯者」と「ルナシー」 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

大阪の十三のシアターセブン

ヤン・シュヴァンクマイエル監督引退記念上映会
『シュルレアリストの軌跡』

1/2(水)~1/11(金)

↓チケット情報などは↓

http://www.theater-seven.com/2018/mv_svankmajer.html


近頃引退を表明した

シュヴァンクマイエルの引退記念上映会

 

明日1/8(火)は

シュヴァンクマイエルの

最高のコメディ「悦楽共犯者」と

最大のホラー「ルナシー」上映!

 

1/8(火)14:35~悦楽共犯者
      16:20~ルナシー

 

14:35

【シュヴァンクマイエルの最高のコメディ「悦楽共犯者」】(計83分)


シュヴァンクマイエルの描いた
最高のコメディ長編映画「悦楽共犯者」!


長編映画の代表作!
究極のコメディ!

1990年代

シュヴァンクマイエル50代の頃の

最も脂がのり切っていたころの作品

 

自分だけのこだわり(フェチ)に

人目を避けながら

真剣に取り組む人々の物語

 

彼らを笑う事はできません!

誰にも

誰にも言えない

秘密があるはずです。

家族にも

恋人にも言えない

恥ずかしいけれど、

止められない”趣向”が

あるはずです!

 

そう、あなたにもあるはずです!

 

シュヴァンクマイエル作品をご覧になられていない方は

この作品は

初シュヴァンクマイエルにうってつけです!

きっと共感されるでしょう!

でも、何を共感したのか

誰にも話せないでしょう…

 

シュヴァンクマイエルの最大のコメディ!

 

16:20

シュヴァンクマイエル監督

最大のホラー作品

「ルナシー」(2005年/123分)

 

 


シュヴァンクマイエル作品は、
チェコの作品の中でも
異色です。

様々な作品がございますが、
美しい映像と心温まるお話のものが
多いです。

でも、シュヴァンクマイエル作品は
そういった人間の”優しさ”や”ぬくもり”を
見向きもしないです。

人の〝死”や、非常な現実を
必然としてとらえています。

「ルナシー」はその最たるものです…
 


いつも悪夢を見る青年ベルロが
主人公です。

生きる希望もなく、
陰鬱(いんうつ)に毎日を過ごしています。
 

 

 


奇妙な人物に出会い、
翻弄されるベルロ
 

 

 


治療のために精神病院に入院することに。
しかし、彼の精神はボロボロで、
無気力そのものでした。
 

 

 


でも一人の女性と出会います。
 

 

 


彼女は病院の中でも自分の虐げられた現状を
告白します。
 

 

 


彼女を守るために
消えかかっていたベルトのハートが
燃え上がります。

……
この若者の心を
シュヴァンクマイエルは踏みにじります。

 

この作品を通して大事なのは、
精神病院の医師や看護師を
無条件に信じていいのか?

施される治療が”最善の善意”なのか?

人の言うことは真実なのか?

日常でもよく聞きます。
「○○さんが、言っていましたから。」
何を根拠にその言葉を信じるのか?

「人はゆとりがあるから、
人にやさしく出来るのさ。
ふつうは、人は、他人の幸福をねたみ、
不幸に歓声を上げるのさ。」
そんなシュヴァンクマイエルの言葉が聞こえてきそうです。

「ルナシー」は夢も希望もない話です。
でも、世の中の”真実”を
描いているのかもしれません。
 

 

 

 


果たしてベルロは
生き延びることは出来るでしょうか?
 

 

 


そして彼女との愛は真実なのでしょうか?
 

 

 


…そんな甘い展開をシュヴァンクマイエルが
許すはずがありません。

シュヴァンクマイエルがお贈りする
最大の恐怖、「ルナシー」

見れば必ず元気を失います…。

 

リア充な方には

お勧めしません。

 

 

 


≪期間中の上映プログラム≫
☆シュヴァンクマイエル短編プログラムA
~超ディープな世界~(計79分)

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12430284181.html

肉が動き、粘土が駆け巡ります。
あらゆるオブジェが生き生きとコミカルに動きます!
シュヴァンクマイエルファン以外は楽しめません!
でもシュヴァンクマイエルファンにはたまりません!
最も“シュヴァンクマイエルらしい作品”ばかりのプログラム!
「セルフポートレート」のみ3監督の共作。

1. 棺の家(1966年/10分)
2.ドン・ファン(1972年/33分)
3.対話の可能性(1982年/12分)
4.男のゲーム(1988年/15分)
5.闇・光・闇(1989年/7分)
6.セルフポートレート(1988年/2分)
監督ヤン・シュヴァンクマイエル/イジー・バルタ/パヴェル・コウツキー

☆シュヴァンクマイエル短編プログラムB
~シュルレアリストの青春~(計80分)

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12430298535.html

詩的でファンタジックな作品が多いチェコアニメの中、
そのものとは全く無縁なのがヤン・シュヴァンクマイエルの作品。
時代がまだ彼を歓迎していない時代の短編作品のプログラム…。
しかし、その中に彼の大いなるアイデンティティーが詰まっています。
これらの作品に世界中の多くのクリエーターが大きく影響されたのです。

1.シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年/12分)
2.エトセトラ(1966年/7分)
3.庭園(1968年/17分)
4.コストニツェ(1970年/10分)
5.オトラントの城(1973年―1979年/18分)
6.アッシャー家の崩壊(1980年/16分)

☆シュヴァンクマイエル短編プログラムC
~シュヴァンクマイエルの心の窓~(計76分)


シュヴァンクマイエルの思想が最も
色濃く出ていたプログラム。
時代の逆風を受けながら
シュヴァンクマイエルは何を思いながら創り続けたのか?
上映終了後、そんなお話もさせていただきます。

1.J.S.バッハ-G線上の幻想(1965年/10分)
2.自然の歴史(組曲)(1967年/9分)
3.部屋(1968年/13分)
4.家での静かな一週間(1969年/19分)
5.レオナルドの日記(1972年/11分)
6.陥し穴と振り子(1983年/14分)

☆ルナシー(2005年/123分)
~シュヴァンクマイエル最大のホラー~

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12428446785.html

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12428889334.html

2005年の長編作品「ルナシー」は
シュルレアリストの描くホラー…。
見ると必ず、元気を失います。
今、リア充な方は見ないでください。
でも、この作品の中にこそ
シュヴァンクマイエルのメッセージが
たくさん詰まっています。
眞部の所属するアットアームズは
この作品に出資しております。
制作過程の驚愕エピソードは必聴!

☆悦楽共犯者(1996年/83分)
~シュヴァンクマイエル最高のコメディ~

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12429322753.html

シュヴァンクマイエルの描いた大コメディ!
人間誰しも、人に言えない秘密があります。
恥ずかしくてたまらない趣味・趣向・フェチがあります。
それらを真剣に追及した人々のドラマ…。
あまりにも真剣すぎて大笑い必至!
1996年、シュヴァンクマイエルが52歳のときに創った長編映画!
シュルレアリストの描いたコメディをご賞味あれ!
 

 

 

≪上映スケジュール≫
1/8(火)14:35~悦楽共犯者
      16:20~ルナシー
1/9(水)14:35~短編プログラムA
      16:20~短編プログラムB
1/10(木)14:35~短編プログラムC
       16:20~短編プログラムA
1/11(金)14:35~悦楽共犯者
       16:20~ルナシー

劇場では

シュヴァンクマイエルのDVD、ポストカード、

関連書籍を販売します!

こちらもお楽しみに!

 

チェコチェコショップでは

シュヴァンクマイエルのDVDや

チェコで入手したモノグラフなど

様々な関連グッズを販売中!

https://czech-czech.jp/SHOP/132890/list.html

 

川崎市多摩区の「チェコのアニメと絵本の店」でも

シュヴァンクマイエルのDVD、ポスター、ポストカードを

特別価格で販売中!

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12429307483.html