ゆく年くる年!12/29(土)大阪でシュヴァンクマイエル最大のホラー「ルナシー」上映! | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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大阪の十三のシアターセブンで

ヤン・シュヴァンクマイエル監督引退記念上映会
『シュルレアリストの軌跡』

を開催!

 

 

開催期間は

12/29と

1/2~1/11です!

■12/29(土)・1/2(水)~1/4(金) 1日1回の上映
■1/5(土)~11(金) 1日2回上映

↓チケット情報などは↓

http://www.theater-seven.com/2018/mv_svankmajer.html


 

初日は

今週末の

12/29(土)17時~

シュヴァンクマイエル監督

最大のホラー作品

「ルナシー」(2005年/123分)

 

平成最後の

年の暮れに

「ルナシー」の上映…

 

こんな”シュールタイム”ないでしょう!

 

シュヴァンクマイエル作品に

ハッピーエンドはございません。

 

シュヴァンクマイエルは

ハッピーエンドが物事の

本質ではないと考えているようです。

「ハッピーエンド?

たっぷり違和感を感じるね」

 

シュヴァンクマイエルは言います。

 

「恋愛だって

男は女性を付き合うまでは、

誠実で優しく、献身的だ

 

でも、いったん、付き合うと

他の女性に目を向ける、

それが男の本質だ

 

政治家だって、

政治家になるまでは、

世のため、人のために

身を粉にして活動するが、

いざ、政治家になると

権力にしがみつく

 

それが人間ってものさ…」

 

「ルナシー」=”狂気”という意味です。

 

自らに不幸や、様々なアクシデントが

あったとき、

人は、友人や、家族、友達、

先生や、医者、弁護士

に助けられ、支えられ

彼らにすがりつきます。

 

…でも、そんな友人や医者や弁護士、

または家族まで、

遊びであなたにかかわっていたらどうでしょう?

しかも”真剣な遊び”で!


毎晩、悪夢にうなされる青年ベルロ

 

その治療のため、

彼は精神病院に入ることになります。

 

しかし、家族もいない天涯孤独な彼は、

治療に積極的でもなく、

虚無感が彼を支配していた…

 

しかし、その病院で働く

一人の女性との出会いが彼を変えた…

 

彼女の不幸な状況を聞き、

彼の中には、

正義感と勇気が沸き上がってきた…

「彼女のために…」

 

 

そんな純粋な青年を

シュヴァンクマイエルがどう料理するのでしょうか?

 

 

ご覧になった後、必ずテンションが下がります。

今、大きな夢を抱いている方、

幸せ絶頂な方には

お勧めしません。

 

でも、この作品にある”真実”、

ものすごい説得力があります。

 

この作品で

大阪のシュヴァンクマイエル引退記念上映会スタートします!

 


1/5(土)・1/6(日)の
2回目の上映後には

私、チェコチェコランドが
シュヴァンクマイエルについての
エピソードをお話させていただきます。

 

今回の”引退”を

リークしたのは

何を隠そう、この私…

 

時間が許す限り

いろいろなお話をさせていただきます!


≪上映プログラム≫
☆シュヴァンクマイエル短編プログラムA
~超ディープな世界~(計79分)


肉が動き、粘土が駆け巡ります。
あらゆるオブジェが生き生きとコミカルに動きます!
シュヴァンクマイエルファン以外は楽しめません!
でもシュヴァンクマイエルファンにはたまりません!
最も“シュヴァンクマイエルらしい作品”ばかりのプログラム!
「セルフポートレート」のみ3監督の共作。

1. 棺の家(1966年/10分)
2.ドン・ファン(1972年/33分)
3.対話の可能性(1982年/12分)
4.男のゲーム(1988年/15分)
5.闇・光・闇(1989年/7分)
6.セルフポートレート(1988年/2分)
監督ヤン・シュヴァンクマイエル/イジー・バルタ/パヴェル・コウツキー

☆シュヴァンクマイエル短編プログラムB
~シュルレアリストの青春~(計80分)


詩的でファンタジックな作品が多いチェコアニメの中、
そのものとは全く無縁なのがヤン・シュヴァンクマイエルの作品。
時代がまだ彼を歓迎していない時代の短編作品のプログラム…。
しかし、その中に彼の大いなるアイデンティティーが詰まっています。
これらの作品に世界中の多くのクリエーターが大きく影響されたのです。

1.シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年/12分)
2.エトセトラ(1966年/7分)
3.庭園(1968年/17分)
4.コストニツェ(1970年/10分)
5.オトラントの城(1973年―1979年/18分)
6.アッシャー家の崩壊(1980年/16分)

☆シュヴァンクマイエル短編プログラムC
~シュヴァンクマイエルの心の窓~(計76分)


シュヴァンクマイエルの思想が最も
色濃く出ていたプログラム。
時代の逆風を受けながら
シュヴァンクマイエルは何を思いながら創り続けたのか?
上映終了後、そんなお話もさせていただきます。

1.J.S.バッハ-G線上の幻想(1965年/10分)
2.自然の歴史(組曲)(1967年/9分)
3.部屋(1968年/13分)
4.家での静かな一週間(1969年/19分)
5.レオナルドの日記(1972年/11分)
6.陥し穴と振り子(1983年/14分)

☆ルナシー(2005年/123分)
~シュヴァンクマイエル最大のホラー~


2005年の長編作品「ルナシー」は
シュルレアリストの描くホラー…。
見ると必ず、元気を失います。
今、リア充な方は見ないでください。
でも、この作品の中にこそ
シュヴァンクマイエルのメッセージが
たくさん詰まっています。
眞部の所属するアットアームズは
この作品に出資しております。
制作過程の驚愕エピソードは必聴!

☆悦楽共犯者(1996年/83分)
~シュヴァンクマイエル最高のコメディ~


シュヴァンクマイエルの描いた大コメディ!
人間誰しも、人に言えない秘密があります。
恥ずかしくてたまらない趣味・趣向・フェチがあります。
それらを真剣に追及した人々のドラマ…。
あまりにも真剣すぎて大笑い必至!
1996年、シュヴァンクマイエルが52歳のときに創った長編映画!
シュルレアリストの描いたコメディをご賞味あれ!

≪上映スケジュール≫
12/29(土)17:00~ルナシー
1/2(水)19:40~悦楽共犯者
1/3(木)19:40~短編プログラムA
1/4(金)19:40~短編プログラムB
1/5(土)14:35~短編プログラムC
      16:20~ルナシー(上映後トークショーあり)
1/6(日)14:35~悦楽共犯者
      16:20~短編プログラムA(上映後トークショーあり)
1/7(月)14:35~短編プログラムB
      16:20~短編プログラムC
1/8(火)14:35~悦楽共犯者
      16:20~ルナシー
1/9(水)14:35~短編プログラムA
      16:20~短編プログラムB
1/10(木)14:35~短編プログラムC
       16:20~短編プログラムA
1/11(金)14:35~悦楽共犯者
       16:20~ルナシー