12/25「家での静かな一週間」こそシュールレアスムス! | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

1週間後、
12/25(金)19:00~
大阪のシネヌーヴォの
クリスマス特別イベント

「クリスマスをシュヴァンクマイエルで」
~松嶋初音と眞部学が語るシュールレアリストの会~

クリスマスの夜に
シュールなシュヴァンクマイエルの作品を観ようという企画

上映後、
シュヴァンクマイエルが大好きでたまらない
タレントの松嶋初音さんとお招きして
シュヴァンクマイエルのディープな世界を
語り尽します!

もちろんシュヴァンクマイエルと
お付き合いして10年の私も
シュヴァンクマイエルの”素顔”を
お話させていただきます!

上映作品は
1.棺の家(1966年/10分)
監督ヤン・シュヴァンクマイエル
http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12107140778.html
 
2.家での静かな一週間(1969年/20分)
監督ヤン・シュヴァンクマイエル
 
3.ドン・ファン(1969年/33分)
監督ヤン・シュヴァンクマイエル
http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12106766420.html
 
4.ある粉屋の話(1971年/11分)
美術エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12106629612.html

上映作品をご紹介してきましたが、
本日は、
家での静かな一週間(1969年/20分)

 

をご紹介いたします。
セピア色の映像。
 


男が一つの家を覗いています。
 

 

 


人に見られないように
かなり慎重です。
 

 

 


タイミングを見計らって
一目散に”家”にダッシュ!
 

 


そして家の中に入ります。
 

 

 


誰も住んでいないこの家。
灯りがつくように接続します。
 

 

 


そして扉にドリルで穴を開け…
 

 

 


覗きます。
 

 

 


中には色鮮やかな世界が…
その中に”ボルト”が踊っています。
 

 

 


見終わったあと、
カレンダーのその日の”日付”をマジックで
消し…
 

 

 


廊下で寝ます。
これで一日の終わり…。

 

 

 

 


翌日、目覚まし時計の音に目を覚まし
 


今度は別の部屋にやはり
ドリルで穴を開け、
また覗きます。
 


今度は、部屋から”舌”が動いているのが見えます。
 

 

 

 

 

 


そして、
カレンダーの日付を消します。

そして廊下で寝ます。

……この行為を6日間続けます。

「この男の目的は?」と
考えずにご覧なられることを
お勧めいたします。

シュヴァンクマイエル作品は、
飛び込んでくる映像を
皮膚で感じるのが一番だと思います。
 

 

 



男は6日間で、
毎日別の部屋の扉に穴を開け、
覗きます。
色鮮やかな”非現実的”な光景が見られます。

見た後、男は何もせず、
廊下に寝て、
翌日目を覚まし、
ドリルで穴を開け、
覗き、”非現実”な光景を見る…

こんな毎日を繰り返します。
 

 

 


7日目、男は髭をそり、
 

 

 


6個の部屋にダイナマイト(?)を仕掛け、
 

 

 


家を出ます。

謎ばかりが残る映像です。

1964年にデビューしてから
1969年のこの作品は
10作目の作品です。
かなり充実していた時だと思います。

男は何かを望んでいたのでしょう。
誰にも見られないように
慎重にしていたところを見ると
極秘であり、危険を冒した行為だったと推察されます。

そうまでして得たい欲求があったのでしょう。

”自由にできることが少なった”このころ、
渇望することが多かったと思います。

鬱屈した感情を映像にしたのかもしれません。

シュヴァンクマイエルの映像制作の情熱と
相反して、だんだんと彼は
映像制作を規制されるようになっていきました。

いよいよ1週間後です。

”家で静かに1週間”を過ごしている間に
12/25(金)19:00~
シネヌーヴォのイベントがやってきます!
ご予約受付けておりますので、
よろしくお願いいたします!
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/chrismas.html