新宿末広亭 春夏秋冬「定点観測」/長井好弘
やーっと読み終わりました、面白かった!
一年間の新宿末広亭へ通った記録が綴られています。記録内容は出演者だけにとどまらず、天候や客入りの様子、仲入りで食べる弁当やおやつ、ときには空調やトイレに苦言もあったり(笑)、気になるお客のことが書かれていたり。1年分、まったく飽きずに読めました。
1999年~2000年にかけての記録。
24~25年前、私が二十歳頃の話かぁ。
もちろん、その頃に高座にあがっていた演者さんのエピソードなので聴いたことのない落語家さんもたくさん出てくるのですが楽しめました。柳家喬太郎師匠&林家たい平師匠の真打披露興行、高座デビューしたばかりの桧山うめ吉さんが出てきたり、あとDVDを何度も聴いている川柳川柳師匠も何度も出てくるのが嬉しい。ボンボンブラザースや東京ボーイズのエピソードも、いまよりずっと若々しい(笑)。
末廣亭って昔は喫煙所(喫煙室)があったのですね~知らなかった。
もうずいぶん前に古書店で購入したのですが、読み終わるのに時間がかかりました。
理由は内容ではなく、その重さ。360頁を超えるボリューム&単行本サイズだと、持ち歩きには不向き
読書は電車移動中がメインの私にはなかなか読むタイミングがなくって、でも最近後半部分を読み始めたら楽しくて楽しくて、重いのを我慢して持ち運んで一気読みでした。
このボリュームもう一度読むかなぁ?と思ったのですが、前半部分はだいぶ前に読んでもう忘れてしまっているし、気になる落語家さんの部分を読み返したいとかもあるので、一番後ろについていた索引もありがたい。
楽しい一冊でした