大吉原展2024 | **日々の記録**

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最近は落語にハマっていますが、かつては多摩zooライオン群れの記録や、登山記録もあります。ぜひお立ち寄りくださいませ

それなりに、毎日に満足しています^^
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やっと行ってこられました、大吉原展。
土日はめちゃくちゃ混んでるとあちこちから情報を聞いていたので、平日に休暇を取って東京藝術大学大学美術館へ。

ちゃんとした展示内容を知りたい方は、ちゃんとした人のブログをどうぞ見てください。ツラツラ書いてるだけで参考になる内容は残念ながらありません!

朝イチから行こうと思ってたのにゴロゴロしちゃって11時過ぎに到着。

すごく良かった〜!
滞在時間3時間、ボリュームあった!

なんでもすっ飛ばす私にしてはめちゃくちゃゆっくり見た感じですが、ひとつひとつ丁寧に見る方ならもっとかかるでしょう。

浮世絵なんてちゃんと見たこともなかったですが、歌川国貞の「青楼二階之図」がすごくよかった!デジタルで壁面に映し出して、描かれているどの人がどういう立場の人か注釈入ってたのでわかりやすかったのも、素人にはありがたい。

同じ展示方法の歌川豊春「新吉原春景図屏風」もすごく良くて。
展示は第1〜第4会場まであるんですが、このふたつがもう一度観たくて第4まで観終わってからまた第1へ戻ったくらい。

そして、第3会場の造りが凝っててよかった。

舟の浮かぶ川を模した展示の奥に大門。その先には桜のタペストリー、中央の通路を挟んで大見世が並んでいるかのような展示。そして展示をすべて見終わったところには見返り柳、と憎い演出。

そうそう、初めて知ったのですが。吉原では桜は咲く時期にだけ移植して、花の時期が終わるとまたすべて抜いてしまったそうな。

唯一、撮影OKの大店模型。花魁道中の人形たちが並びます。

なるほどーこういう造りになってたのかー!興味津々。

あとは、個人的な記憶と記録つらつらと
・大英博物館から借りた浮世絵が多くて驚き、なぜイギリス?
・歌川豊春「新吉原春景図屏風」が個人蔵なのにも驚き
・喜多川歌麿の「青楼十二時」で飾られた「遊女の1日」という展示もすごくすごくよかった!これがモチーフになっていたらお土産コーナーでも何かしら買ったのになぁ〜
・「借宅」というのは初めて聞いた。展示によるとそのあいだは比較的外出や出入りも自由だったとか?
(借宅/コトバンクから引用)
近世、江戸吉原の遊郭が火事で焼けたとき、再建までの間、吉原以外の一般住宅地内で仮営業を許可されていた臨時の遊郭。
・切見世と言われる、いわゆる底辺店(とは言っても吉原遊廓のなかにあるだけ良い気もするが)を描いた浮世絵もあったのが意外
・当時に日本に来た何処ぞの外国人が飾られた吉原遊女の浮世絵を見て「他国ではこういう人たちを卑しいと隠したがるものなのに、日本は崇めてさえいる」と驚いたとか(あーメモってくればよかった、うろ覚え)
・花魁道中を復活させようとした大正時代に「虐待だ」と反対運動をしたという白縫という元遊女、その理由が「衣装も髪型も重いから(意訳)」というのはびっくり!そっちかい

本当にこんな規模で公営の廓があったのだなあ、と知恵熱出そうでした。
そして、文(手紙)を書いたりもらったりの絵も多く、思っていた以上に知性や教養を求められていたことがよくわかりました。なるほどねぇ。


「大吉原展」は、開催までに批判等も多かったようですが、私は見られてよかったな。ちなみに、遊女も花魁も美化してない派です。

最初は「二千円、高っ!!」と思っていましたが、全然高くありませんでした。
浮世絵と模型、そしてデジタルもふんだんに使って吉原を感じさせてくれました。落語を聴くときにも想像力が働きそうですウインク

そして、ひとりで行ってよかった。自分のペースで観られて満足。

ちなみにオーバーツーリズムな昨今、上野駅の混雑に巻き込まれるのはイヤなので行きも帰りも鶯谷駅を使いました。
駅ホームから美術館への距離はきっとたいして変わりませんのでオススメですウインク