【シオニズムと宗教の政治的利用について】

“来る来る”と言われて久しい現象が、いったいなぜなかなか来ないのか。誰しもが抱く疑問であると思います。これについて明らかな答を出すのは容易ではありませんが、そのことをより深く考えるきっかけは掴めるのではないかと思います。

 

中東戦火、シオニズムから一般化して、政治的イデオロギーによる宗教的要素援用による民衆の心理操作という切り口が、そのきっかけとして大切ではないかと感じています。

 

この点について、深掘りするヒントを提供してくれるのが、マイク・アダムズによるシヴァ博士へのインタビューです。

https://www.brighteon.com/6407435e-462b-4f73-aa8b-196d09dfb840

 

シオニズム、ナチズム、ブラフマニズムは、政治イデオロギーに宗教的テイストを加味して民衆の洗脳に利用するという点で、共通の思想である。

 

人種差別主義的(選民思想的)政治イデオロギーを基盤として、そこに宗教的教説を紛れ込ませることによって、民衆を情緒的に操作しやすくアレンジを加えている点で、3者は共通している。

 

シオニズムは、ユダヤ(アシュケナージ系ユダヤ)選民思想とユダヤ教の結託だが、それを推進したのは世俗的人種差別主義者テオドール・ヘルツルであった。ナチズムはドイツアーリア系選民思想にキリスト教を混入させ、ブラフマニズムはバラモンカースト選民思想にヒンズー教を混入させている。

 

今興味深いのは、インド国内のブラフマニズム信奉者がパレスチナ爆撃を支持しているという事実である。ブラフマニズムとシオニズムとナチズムは、思想的に同根なのだ。

 

元来、イスラム教、キリスト教、ゾロアスター教、ヒンズー教などは、大過なく共存してきていたが、政治権力者、帝国主義者、植民地主義者は、対立の火種を蒔くことに長けている。

 

政治的イデオロギーによって、宗教的情念的要素が利用されることで、民族対立などが一夜にして創作される。ヒンズー対イスラムの抗争なども同様である。

 

この対立の演出にもっとも長けていたのが大英帝国で、インド、アフリカにおいて、分断して統治せよを絶えず実践してきた。

 

今地政学的にパレスチナが生命線とみなされているために、そこにシオニズムが大々的に展開されて民族浄化虐殺が進行している。

 

アメリカ本国は、この点、一重錯綜としている。7千万規模のキリスト教徒がシオニズムに洗脳されているからだ。つまりユダヤシオニズムの政治的元締めであり、戦争犯罪者であるネタニヤフに対して、米国キリスト教系保守層が額づくような形になっているという点にある。

 

ロシア疑獄に関して、トランプを大統領に擁立したのはロシアであるという訴えは、完全な捏造であることが明らかになった。しかし、実際に擁立した勢力があることを、ほとんどのメディアが報じていない。

 

8〜9ヶ月ほど前、あるジャーナリストが明らかにしたことだが、ミューラー報告書の縮約版ではなく詳細版を見ると、ロジャー・ストーンがネタニヤフに会って、イラン核開発阻止とイスラエル首都エルサレム移転の2つを交換条件として、トランプ擁立を約したしたという。娘婿ジャレット・クシュナーはじめ周辺人事がシオニストで成立していたのも客観的事実(勿論これを裏切り勢力と見なすか否か見解が分かれる点である)。

 

MAGAは、2023年10月7日のハマス攻撃以来、イスラエル支持を宣言し、今もその方針は覆されていない。おそらくそのことから、MAGAに対する批判勢力が生じてきている。

 

上の指摘が事実であるとすれば、原理的にトランプMAGAは、シオニズムイスラエルと決別するのは容易ではないことが予想される。

 

和多志は、このことを知って、誰かを罵る気持ちにはまったくなれない。むしろ、世の現実の過酷さにふれて、改めて、真実を探求すること、そして真実を知って後も、明るい未来を構想しつつ生きていくことの容易ならざる所以を痛感して、それでも、その過酷な現実に真っ向から対峙して生きいていけることを、稀にして有難いことだと感じている。

 

未来への構想は、じっくり練っていくほかないが、構想は慎重さがますほど精度があがっていくのではないかと期待している。

 

何があってもあきらめることなく明るい未来を思い描いて、日々、進んで参ろうではありませんか。