封殺鬼 クダンノ如シ 下 (ルルル文庫)/霜島 ケイ
¥600Amazon.co.jp
【聖や弓生とともに怪異の根源である穂積関係の周辺事情を探る桐子。
やがて彼女は穂積妙子に「寄生」しているものの正体が祟り神であり、このままでは妙子の生命力が喰らい尽くされるということを知る。
桐子は祟り神を祓い落とすため、穂積逸人によって閉じ込められている塔から彼女を連れ出すことにした!
ついにクライマックスを迎える神島桐子編。桐子と志郎の恋にもようやく決着が。 】
(アマゾンから引用)
■ 感想とか色々
友人である妙子からアカコサマを引き剥がそうとする話
女友達と、彼女が唯一願ったものと、アカコサマとアカコサマを身に宿した女との始まりの約束
予知・予言にこだわった父親に、ひとり母の違う穂積中尉
ミカゲが! ちょっとだけ! 出てきました。
私情で動くとーこさん
弓生さんって、聖ほどぎゃーぴー言わないけど、とーこさん、好きだよね!!!(笑)
弓生さんの、朔さんへの、嫌味とか。地味に怒ってたり。
武見さんがようやく動いて終わり。お見合いの釣り書きって本人が持ってくるのか。
お見合い、しているのはよく読むけど、釣り書きって、もう当人たちや周りの手にあるので、受け渡しの所って、もしかして初めてかもしれん。
穂積さんはさ、穂積中尉は、あれなんですよ、この世に「名前だけで勝ってる」のがあれば穂積さんけっこー勝ってるんです、以前読んだ好きな狼の名前が穂積だったので。それがなくとも「穂」は好きだしな! 音も字も意味もよい。
他の例だと「ニーナ」もそう、零(レイ/ゼロ)もけっこー……、なんていうんだ、ずるい名前だよな。かっこいい。「朔」も好きだけど、朔一文字って今回初めてじゃないか? 大体「夜」や「哉」をつけているので。「さくや」だとコノハナサクヤヒメにもなる。
長くは待たせないと中尉は言った
死んだら「終わる」だけだと思っている、残された側がなにをどう思おうが自由だから好きにすればとも。どちらの邪魔をする気もないし、同じくらい邪魔をされる謂れもない
だから、中尉が、自分の「終わった」あとに、先にいった妙子さんと会うことを望むのならば、それが叶えばいい
わたしは、天国も地獄も、いわゆる死後の世界をなんら信じちゃいねえけど、もし人と人が会うのに場所が必要で、その場所の名前が便宜上天国だの地獄だのであるなら、天国でも地獄でもなんでもいいから2人会える場所があればいい
わたしの「信じていない」は穂積中尉の「信じること」を否定する気も潰す気も更々ないし
2人とも、予言の能力を持ってるのに、1回として、自分達のことを予知しなかったのな
ああ、「長くは待たせない」は、予言っちゃ予言か。自分の死だけは自分で管理できる。
あれは個人的には「約束」だと可愛くていい、そうしたら妙子ととーこさんも約束をしたし、最後にとーこさんと武見も約束をするから。「約束」は、というか「約束」も、信じてはいないのだけど、時々ものごっつ可愛いのがあって好き。
とーこさんは、とーこさんの「間違い」ごと、多分、好きよ
あの子は、「強い」から。「お前は強いから俺がいなくても平気だろ」的な「強い」なんだけど、あの子はちゃんと弱くなれること込みで強いので、まあ、平気だろ。
p120の台詞とか、ちょっと、ほんと、やめてほしい。「何かあった時のために、私のそばにいて私を守れ」って。ああああああてか俺それこそとーこさんから見て孫世代のお話読んじゃってるから予言者側じゃねーの武見さんについては!!!! やめてくれる!!!
決定事項にも程があるだろう、終わったあとも続けなきゃいけないのが、嫌! 心中万歳。
「友達」という言葉を使うときに、いつも違和感があることは知っていたし、その理由もなんとなくは知っていたけど、なぜそう思うようになったかが、なんか、解った。解った? 「あ、」と思った。
たくさんの、それぞれの、「友達」がいるから、
とーこさんは「役に立たずとも、ただいるだけでいい」と言っていて、それが、それは、とーこさんの「友達」なんだろうなあ
「友達」はある意味「両思い」なので、お互いがお互いに同じ認識を持っていて初めて使える
あと、例えばとーこさんの場合「役に立たずとも、ただいるだけでいい」人間のすべてが「友達」なのかな、とか、考えると、本当、もう、ぐるぐると。ぐるぐると。
言葉に従うのなら「役に立たずとも、ただいるだけでいい」人間は「友達」にしなきゃいけなくなるのに、「しなきゃいけない」と思っている時点で引っかかるものがある。従えない言葉を使うのかと。
2人でいるときに、片方が独りだと思っていたなら、もう片方も独りなのかな、とか(「鎖衣カドルト」読んだときにあって、「ああ、…え、……え?」となった)
三組(とーこさんと武見、穂積兄妹、竹の一族)の恋はそれぞれ落ち着いた、と、思う…
代替わりちょっと詳しく。と思いはすれど(笑)
完結らしいので、完結らしい。
イラストレーターは也さん!
あの破壊力はやばい可愛いのもあるしかっこいいのもあるし!! なんだあれ!!!
封殺鬼 クダンノ如シ 中 (ルルル文庫)/小学館
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