ブルグミュラー【25の練習曲】第3番「牧歌」
牧場で動物たちのお世話をする牧童が口ずさむ歌を牧歌と言います🎶
牧場での生活をテーマとした素朴で穏やかな曲調が特徴です。
牧場というとどんな風景が思い浮かびますか?
広〜くて一面緑の芝生に、のんびりと過ごす牛や馬、ヤギたち🐐
そんな動物たちのお世話をする牧場のおじさんや牧童たち。
背景には澄んだ空気と大きな山も見えてくるかもしれませんね🏞
まずはこの穏やかで平和的な牧場のイメージを思い描きましょう。
穏やかさを出すためには気をつけなければいけないのが左手!
8分の6拍子のリズムを同じ和音で刻んでいる左手は
スタッカートで弾いてしまうと少々活気的になってしまいます🙅♀️
牧歌の穏やかさを表現するためにも左の和音ははねすぎないように注意しましょう!
ついつい単調になりがちなこの曲は、牧場の1日をテーマに物語を考えてみるのが面白いんです💡
レッスンで子供たち一緒に考えるととても盛り上がります。
ということで最後に牧場の1日をテーマにした牧歌の物語をお楽しみください!
その名も「牧場物語」(あれ?どこかで聞いたことがあるような。笑)
かなり妄想炸裂しておりますが、音楽と合わせるとあながち的外れでもないので
ぜひ楽譜と照らし合わせて読んでみてくださいね🐄
牧場物語 はじまりはじまり〜👏
牧場に朝日が射し込んできました!(1〜2小節)
右手のソロで始まる最初の2小節は、
朝日がゆっくりと上がり、牧場一面に朝日が差し込むように。
音から音をなめらかにスラーで繋げて音の高低を感じながら大きな呼吸で弾きます。
さあ朝です!(3〜10小節)
爽やかな青空の下、大きな伸びをしたら牧童たちは今日も動物たちのお世話します。
あれ?朝日に輝く緑に誘われて動物たちも起きてきましたよ?
穏やかな様子を表すためにも左の和音ははねすぎないように注意です。
朝のひと仕事を終えたらもうお昼!(11〜18小節)
牧童たちはお昼ご飯を食べながら休憩中。
風が心地よくて動物たちはウトウト…居眠りしているようです。
あれれ?遠くの空を見上げてみると雲行きが怪しいぞ!?(15小節)
突如表情が変わる右のド#と左のシ♭はぶつかる音です。
鋭くなりすぎない程度に目立たせて緊張感ある音で弾きましょう。
雨が降らなければいいけれど…と心配していたけど、うん。大丈夫そう。
動物たちも目を覚まし、午後のお散歩です。(19〜25小節)
今日も美味しい牧草をたくさん食べた動物たちは満足そう。
ふと空を見上げると綺麗な夕焼けが出ていました。(23小節)
朝の風景と同じ音楽かと思いきや23小節目の左ファソシレの4和音が
とてもおしゃれな雰囲気を作り上げてくれます。
さまざまな色が混じり合ったようなこの4和音は夕焼け空にぴったり!
今日も1日が終わろうとしていますね。(26〜最後)
日が暮れて動物たちは小屋へ戻り、牧童たちもおうちへ戻って行きます。
最後は1日の終わりに向けてゆっくりそしてだんだん小さくしていきましょう。
なんだか寂しいですが最後は希望の一番星がキランと光っているのが聞こえます☆
ーThe ENDー
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