トップ画は私の左手。

見にくいかもしれないけど、手首に無数の傷跡がある。

小学校の頃のと、社会人になってからの傷跡。

他にお腹には中学の頃にケンカして刺された跡もある。

体中傷だらけ。

消えないのは体の傷だけじゃない。

心の傷は一生消えない…
ただ普通に
生きていたかった。

ホントは
リストカットなんて
したくなかった。

誰かに
気付いてほしかった。

こんな思いは
ワガママですか?

何度も何度も叫んだよ。

「もうやめて」って。

みんな笑ってた。

真剣に相談したよ。

「たすけて」って。

みんな私を見なかった。

心が限界になってきた。

あの日廊下で聞いた、私がいないと思って話してたクラスの女子の会話…

「アイツしねばいいのにね~」

プツリと何かが切れた。

その日の夜、家族が寝静まったあといつもリスカしてたカッターを躊躇うことなく首に当てた。

…リスカの比じゃない大量の血が流れた。

「このまま二度と目が覚めませんように…」

次に目を開けたのは明け方だった。

しねなかった…。

思ったよりも、深く切れていなかったらしい。

けれど朝日の薄明かりに照らされた床は血だらけだった。

その血を見て急に怖くなった。

涙を流しながら、血だらけの床を拭いた。

しねなかった私がこんなことをしていたなんて知られたら、また怒られる。

生きている私に安息の場はどこにもない。

…私はいつも通りに学校に行った。

首の傷には、親も先生もクラスメートも誰も気付かない。

そうだよね。

誰も私を見ていない。

誰にも私の声は届かない…。
ウチのクラスは転校生の出入りが多かった。
二年生で1人(入)・三年生で1人(出)・五年生で1人(入)・六年生で2人(入)。

転校生でさえ上手くクラスに馴染んで楽しそうに遊んでいるのに、私は相変わらず休み時間はポツンと一人で本を読むだけ。

放課後の部活がしんどいのも変わらない。

そんなある日、クラスメートの男子が給食中に吐いてしまった。

先生がその男子を保健室に連れて行ったので、私は近くにいたから急いでバケツと雑巾を持ってきて片付けた。

周りのみんなは「うわ~汚い!」「早く片付けて~」と離れて見ているだけ。

私だって嫌だけど、誰かがやらないといけないからやった。

先生は後から来て「ありがとう。優しいね」と褒めてくれた。

でも…その日からクラスの子は私に触ると「うわ!」とか「汚っ!」と言って避けられるようになった…。

今大人になって考えれば子供ってよくそういうイジメするよな~と思うけど、やられてる方は相当キツイ。

何も間違ったことなんてしていないのに、何をしてもイジメに繋がる。

もちろん先生にも相談したことがある。

「イジメられる方にも原因がある」と言われた。

例えばワガママし放題で他人の気持ちも考えず行動する人なら嫌がられても仕方ないと思う。

でも私が一体何をしたんだろうか。

勝手にM先生のストレス発散の標的にされて、
何人かがそれに便乗してメガネだアトピーだと些細なことでイジメられ、
貧乏だからバッシュが買えないのは私のせいじゃないのに先輩にまで汚い言葉で罵られてアザだらけにされて、
家には安心できる居場所がなくて…

産まれてきたことが悪いとでも言うのだろうか?

その頃の私には、
「私が生きているから悪いんだ。私が死ねばいいんだ…」と自分を責め死ぬことしか考えられなくなった。

いつからか、リストカットするようになっていた。

最初は小さな小さな傷だった。

血が出た瞬間、涙も溢れた。

傷は少しずつ大きくなっていったけど、親も先生もクラスメートも、誰も気が付かなかった。

私が傷付いていることなんて誰も知らない。

興味もない。

道端の石ころ同然。

私は人前で感情を表すのをやめた。

作り笑いを覚えた。

私は私であることをやめた。