青鬼神社 本殿 | 九代目七右衛門の徒然日記

青鬼神社 本殿

青鬼神社の本殿は一間社流造、こけら葺きで、明治26年(1893年)に造られたものだそうです。

覆屋(本社)は、間口12尺、奥行17尺、切妻造、鉄板葺(元茅葺)で、前4.5尺を吹放ちとして縁を三方に設けており、雪による倒壊対策のつっかえ棒が4方向からされていました。青鬼神社の創建は大同元年(806)、善鬼大明神(御善鬼様)を御神体として祀ったのが始まりと伝えられているそうです。伝説によると遥か昔、隣村で鬼が現れ、大変な悪事を働き困っていたところ、村人達が画策し鬼を捕縛、近くにある大穴に閉じ込めました。暫くすると大穴から鬼の姿が消え、何故か当村に現れると不思議に村の発展に尽力し「御善鬼様」と呼ばれ信仰されるようになり、何時しか隣村は鬼無里村、大穴があった村を戸隠村、当村を青鬼村と呼ぶようになったそうです。以来、青鬼集落の鎮守として篤く信仰され安和2年(968)に現在地に遷座、元にあった鎮座地である岩戸山山腹の岩屋を奥の院、当社を前宮として祭られるようになったとの事でした。