茅葺き屋根東側の小平の補修作業が始まりました | 九代目七右衛門の徒然日記

茅葺き屋根東側の小平の補修作業が始まりました

小谷屋根の茅葺き職人さんが来てくださり、茅葺き屋根東側の小平の補修作業が始まりました。

小平とはこの部分です。

下葺きの大麻幹(おがら=表皮を剥いだ大麻の茎を乾燥させたもの)まで腐食していたので、屋根裏に大正時代から保管していた大麻幹を使うそうです。「大麻」と聞くと違法薬物を連想する人が多いかもしれませんが、し日本では古くから大麻を衣食住で一般的に利用してきており、江戸時代からこの一帯は大麻の一大産地で初代から五代目までは大麻を栽培して京都へ出荷して生計を立ててきました。麻糸は着物、漁網、蚊帳、げたの鼻緒、縄などに、繊維を取ったあとの大麻幹は屋根材や燃料、神事などに利用されたそうです。

我が家の茅葺屋根の下地には茅より厚く大麻幹が葺かれています。

Photo by Yusaku-san