富士山かぐや姫ミュージアムの企画展 中吉原宿 | 九代目七右衛門の徒然日記

富士山かぐや姫ミュージアムの企画展 中吉原宿

朝の散歩で富士山かぐや姫ミュージアムへ行ってみると、夏のテーマ展「幻の宿場町 中吉原宿 ー発掘調査からみえる350年前の人びとのくらし―」が行われていました。

東海道の宿場・吉原宿は、戦国時代から江戸時代のはじめにかけて3度の移転を経験しためずらしい宿場だそうです。そのなかでも中吉原宿は、寛永16、17年ころ(1639-40)の2度めの移転で、現在の富士警察署の北東あたり(富士市八代町)に移転し、延宝8年(1680)の台風による高潮で壊滅的な被害を受けて、再度移転するまでの吉原宿を指すそうです。延宝8年の高潮のようすは、「田子のふるみち」という地誌に克明に記されており、黒い水が押し寄せて家財度具を原田・比奈のあたりまで押し流していったことや、宿場の辺り一面が水没してしまったこと、なんとか助かった人が悪王子の森(現在の左富士神社)に舟で向かい、身を寄せ合ったことが記されているとの事でした。このわずか40年という短い期間のため、中吉原宿に関する資料はあまり残っておらず、長い間「幻の宿場」となっていましたが、近年、発掘調査により中吉原で生活していた人びとの痕跡が見つかるようになり、町場として栄えていたようすがうかがえたのだそうです。

中吉原宿遺跡の出土遺物や絵図・古文書が

展示されており、

興味深く見ることが出来ました。