尾道ガウディーハウス(旧和泉家別邸)
今年の6月21日、私が所属している日本民家再生協会中国地区事務局が主催する尾道民家見学会があったのですが、父の日の授業参観で静岡に帰省しており出席できませんでした。その時のレポートを拝見して、いつか私も尾道に行ってみたいと思っていたのですが、今日は天気も良かったので午後から出かけてみました。尾道駅前の駐車場に車を止めて、まずは尾道ガウディーハウス(旧和泉家別邸)を見学するために、ガード下をくぐって北口に行きました。
民家協会支部のレポートには北口のすぐ近くと書いてあったのですが、どこにあるか分からなかったので、駅前にあった「れいこう堂」というレトロなCDショップに寄って、道を尋ねました。
家に帰って「れいこう堂」を調べたところ、なんと伝説のレコードショップとの事でアメブロにブログも開設していらっしゃいました。
「れいこう堂」の御主人に教わったとおり、駅前の道を山に沿って西に進み、三叉路を過ぎて上を見上げると、尾道ガウディーハウスがありました。
この建物は、尾道市で箱物の製作販売を手がけていた和泉茂三郎氏が、1932年(昭和8年)に別宅として建設したものであり、その後1980年頃まで親族関係者の方の住まいとして利用され、それ以後25年以上空家状態となっていたものを、2007年春に「尾道空き家再生プロジェクト」の代表で主婦の豊田雅子さん(33)が建物を見てほれ込み、購入して修復を進める一方、アート展やバザー会場に使っているそうです。
2007年7月7日に、市民グループとして「尾道空き家再生プロジェクト」が発足し、今年は空き家再生プロジェクト主催で、『サマースクール2009』が行われ、全国から主に建築を学んでいる学生が集まり、合宿しながら、色んな先生の講習をうけたり、家を再生したり、庭に五右衛門風呂を造ったりしたそうです。
建物は木造2階建てで、一部地下室があり、手前の和館部と奥の洋館部からなっていました。北西側の三角形に広がる和館部は桟瓦葺き、寄棟造りで、西側に庇を付け、北側の玄関の上には数段に重なる飾り屋根がありました。
外壁は南京下見板張りで、鋭角に尖ったコーナーや少しずつ角度を変えて回る庇など、とても複雑な屋根形状でした。一人の大工さんが3年かかって建てたそうで、木材は四国から、タイルは大阪から取り寄せたそうです。
こちらが奥の洋館部です。外壁は着色したセメントのドイツ壁で、洋風建築らしい上げ下げ窓がついていました。
建物には「胡町(えびすちょう)」という札がついていたのですが、
玄関に行くまでの石垣とコンクリートの石段と側溝もとても味のあるものでした。
和風建築としては珍しく、2階からはベランダが張り出していました。
再生が進んでいくのが楽しみな建物です。こんどは是非内部も見てみたいです。







