白馬村の地域医療問題 | 九代目七右衛門の徒然日記

白馬村の地域医療問題

今日の毎日.jpに「衆院選ながの:国政の課題・現場から 地域医療」というタイトルで白馬村の地域医療問題が載っていました。記事の内容は次のとおりです。

『7月末の暑い日。白馬村の男性(72)は妻の診療に付き添い、自宅から車で25分かかる大町市の市立大町総合病院を訪れた。同村の診療所は5カ所あるが、病状が重ければ大病院を頼る。さらに離れた小谷村の診療所は1カ所だけ。「医者だって働く条件や環境がいい方に行くんだろう。でも、ここがなくては困るんだ」。男性はそう言い、玄関わきのベンチに腰を下ろした。南北70キロに及ぶ大北医療圏(大町市・北安曇郡の1市4町村)で病床20床以上の病院は大町市と池田町の2カ所しかなく、地域医療の中核を担っている。その大町総合病院で07年末までに内科の常勤医5人のうち2人が退職した。入院病床を約半数にするなど、内科診療の縮小を余儀なくされた。09年4月までに補充はできたが、その間の患者減少で経営がさらに悪化。08年度の純損失は約3億2770万円に上った。今の常勤医は全部で18人。救急医として約15人が交代で当直を務める。常勤医が2人しかいない産科・小児科は2日に1度は病棟の急患に対応し、月2~3回は夜間の救急医を務める計算だ。丸山純生庶務課長は「今もぎりぎりの状況。一時的に乗り切ったに過ぎない」と言う。医師確保が難しい理由は利便性の悪い立地にある。大町市には高速道や新幹線がなく、都心や名古屋へ直結する在来線もない。04年に導入された新臨床研修制度で研修先を自由に選べるようになると、医師は山間地を嫌って都市部に流れた。「田舎に来てもらえる政策を」。丸山課長の言葉は切実だ。-中略- 県内の分娩を扱う施設は、01年の68施設から09年には45施設に減った。松本医療圏では13施設から6施設に半減。6施設での分娩が年平均4000件に対して、医師は1施設に1~3人。1人が数百件の出産を担当していることになる。』

白馬の爺さん婆さん(両親)も普段は自宅から4kmほどのところにある白馬村診療所にかかっていますが、検査等は40kmも離れた池田町の安曇病院へ行っています。本当に今後の地域医療のあり方というのは切実な問題です。