白馬岳大雪渓の山火事 続々報
白馬岳大雪渓の山火事 について、今日のasahi.comには、「失火? 白馬標高2500メートルの火災」というタイトルで掲載されていました。記事の内容は下記のとおりです。
白馬岳登山ルートわきの標高2500メートル付近で9日、4ヘクタールにわたって枯れ草やハイマツが燃えた火災で、地元の白馬村や大町署、中信森林管理署、環境省長野自然環境事務所などの関係機関は13日、同村役場で会議を開き、状況を確認し対策を話し合った。関係者の間では、登山者の失火との見方が強く、山小屋などで登山者に対して防火の啓発に取り組むことや、被害の追跡調査を実施することなどを決めた。
11日に現場を見た村職員が映像を示し、ハイマツなどが焼けた状況を説明した。現場は有名な「お花畑」とは沢を挟んで反対側の斜面。同日、実況見分した大町署は、原因究明には至らなかったが、火災とは無関係のたばこの吸い殻があったと報告した。
火災があったのは、この時期、数時間にわたって大雪渓を詰め、最初に地面が露出し、休憩したくなる場所だ。長く伸びたイネ科植物の枯れ草が地面をはっており、山岳関係者らは、たばこやお茶を沸かすコンロの火で容易に着火するとみている。発生は土曜日で、山スキーヤーらが相当数、入山していたという。
人的被害はなかったが、山岳関係者らにとっても初めてという高所での火災だったため、地元では重く受け止めている。登山口の猿倉などに山火事防止を訴える看板を設けたり、山小屋に張り紙をしたりして登山者に防火を呼びかけることが決まった。
植物が枯れたことによる土砂崩れを心配する声も出た。頂上近くにある白馬山荘副支配人の井崎香生さんによると、5、6年前の大雨の際、火災現場から頂上寄りの斜面で土砂崩れが発生した。
中信森林管理署と環境省は5月下旬以降、関係機関と協力して現場を調査し、土砂流出など二次被害の可能性や、自然回復のために必要な対策を検討するという。今回、ライチョウへの影響が心配されたが、現地を知る山岳環境研究所(白馬村)の肴倉孝明代表理事は「生息域から、ぎりぎりで外れている」と話す。
といった内容でした。
また、12日の大糸タイムスにも「大町署 人災の可能性」というタイトルで掲載されていました。記事の一部を抜粋します。
9日に北アルプス白馬岳(2932㍍)で発生した火災について、大町消防署は「自然発火の可能性は低く、人災も考えられる」との見解を強めている。白馬村などの関係機関で13日、現状把握や今後の対策について会合を予定している。
9日午後1時35分ごろ、白馬岳小設計北側付近(標高約2500㍍)で煙が出ていると、近くを通りかかった登山者から通報があった。火はハイマツや枯れ草など約4㌶を焼き、3時半頃自然鎮火した。この火事によるけが人や、建造物などへの被害はなかった。
現場は登山道の脇に位置する斜面。同署が11日から署員を派遣し、出火原因を調べている。
白馬村観光農政課は「植生になんらかの影響は出てしまう。推移を見守る中、専門家を迎えた検証を含め、関係機関で対応策を考えていかねばならない」としている。
白馬山案内人の降旗義道組合長は「雪崩の心配は無く、登山道への影響は出ていない」としたが、延焼部の地盤の軟弱化を懸念。「降雨時にはより一層の注意が必要となるのでは」と話した。との事でした。
14日の大糸タイムスにも原因不明であり、さらに詳しく調べていくという記事が載っていました。
失火だとすると大勢の登山客やスキー客が入山していた時間帯に、なぜこのように広範囲に亘って延焼するまでに至ってしまったのか、疑問が残ります。昨年の土砂崩落の惨事を再び招く事が無いよう、土砂流出や自然回復対策を早急に進めていってほしいと思います。