カナディアンログビルディングスクール初日
㈱シーエルビー(代表取締役 三浦亮三郎)が主催する、「カナディアンログビルディングスクール’86」初日です。あいにくの雨でしたが、荷物をデイバックに詰めて喜び勇んで出かけました。
特別講師はカナダからお見えになったダン・ミルンさん。カナディアンログビルディングの教祖アラン・マッキーさんの弟子で、1983年の日本でのスクール開講以来、日本カナダ合わせて700人以上の生徒を教えているログビルディングの第一人者です。書籍「The Handbook of Canadian Log Building」の著者として世界中のログビルダー、ログファンに名を知られた方です。
ダンさんを日本に招いたのは、このスクールを主催するログハウス建築会社㈱シーエルビーの代表取締役 三浦亮三郎さんです。1982年、カナダのアランマッキーログビルディングスクールを日本人として初めて卒業後、日本での普及活動のためにログビルディングスクールを開講し、今年で4年目になります。三浦亮三郎さんは、あのプロスキーヤー三浦雄一郎さんの実弟で、スキービジネスに携わってきたのですが、怪我をされてスキー界を離れ、ログビルディングの世界に入り、今では日本のログハウス業界をリーダー的存在となっています。
カナディアンログビルディングスクールは、ゴールデンウィークコース、春季週末コース、夏季集中コース、アドバンストコース、秋季週末コース、一日体験コースなどがあり、私は夏休みを利用して夏季集中コース(6泊7日)を受講しました。
スクールの場所は、東京都秋川市(現在はあきるの市)の東京サマーランドの敷地内にある㈱シーエルビーのログヤードです。京王線の八王子駅から東京サマーランド行きのバスに乗って出かけました。八王子から40分ほどでサマーランドに到着し、宿泊は東京サマーランドのロッジでした。
昼食を食べて13時にロッジに集合し、開校式がありました。テキスト、図面、パンフレットなどが配布され、スクールの説明や注意事項の説明などがありました。続いて自己紹介です。今回の参加者は9名。建築会社の社長さん、新聞の配達員、盲導犬協会の方、森林組合の方、ホテル経営者、JRの方と色々でした。学生は私一人でした。
2時からログヤードに移動して実習が始まりました。2人でペアを組んでやるのですが、私のお相手は入間市から来たAさんでした。ダン先生のデモンストレーションを三浦さんが通訳して進められました。チェーンソーの扱い方を教わって、まずは「ラフノッチ」。体は動かさず、肘を固定して手首でチェーンソーを運ぶ感じでとの事でした。
続いて「フィニッシュノッチ」。チェーンソーのスロットルは全開近くして、ブラッシングする感覚でスムーズに仕上げます。
最後はノミで仕上げカットです。慣れてくればノミは使わなくて良いそうです。
私もやってみました。チェーンソーの使い方は薪造りで慣れていましたが、細かい動きはなかなか難しく、オーバーカットしないように気をつけながらやりました。
夜は当然宴会です。アシスタントのJさんと盛り上がって、スクール初日が終わりました。