旅の手帖(交通新聞社)に我家が掲載されました
平成19年11月10日発売の旅の手帖(交通新聞社)P69,P74~75に我家が掲載されました。
「うちは、白馬で一番ボロボロの宿ですよ。古くて散らかっておるし、それでもいいのかい?」マル七のご主人が電話口でそう言ったが、その語り口からは、行かずとも懐かしい田舎の茅葺き屋根が目に見えてくるようだった。マル七は白馬村の南部、内山集落にある。JR大糸線の南神城駅からは2㎞もないので、のんびりと歩いていくこととする。ちょうど稲刈りの季節だったので、田んぼでは刈り入れをする農家の人たちが忙しく働いていた。内山集落はなだらかな斜面に22軒。のどかな山村の佇まいである。集落に近づくと、一軒ひときわ大きな茅葺きの家が見えてきた。
マル七は大正9年(1920)築の船鎧(せがい)造りの茅葺きの家。当時は養蚕農家であったので、養蚕のために総2階造りの大きな茅葺きの家となっている。現在客室は4室。家を建てた木材はすべて裏の持ち山から調達したものだという。「民宿は昭和38年、民宿学生村ということで学生さんのために始めたのです。多い時には夏だけで1500人もの学生さんが来ましたよ。」伊藤家8代目の馨(かおる)じいさん(81歳)と奥さんも同じ名前の郁(かおる)ばあさん(77歳)の二人で切り盛りする茅葺き宿の民宿だ。電話口で聞いたほどのボロボロの宿ではない。前座敷なる襖絵のある10畳の部屋などは立派なものだ。
夕食は囲炉裏のそばにテーブルを広げておじいさんたちと一緒に食べる。食卓には自家栽培しているナメコの味噌汁やトマトなどが並ぶ。同じものを一緒に食べていると、いつしかここは自分の家のような気持ちになってくる。囲炉裏で馨じいさんと郁ばあさんがテレビを見始めた。
ここは宿ではなく故郷である。こちらもいつしか寝転んでしまった。
宿から徒歩20分のところに名水百選姫川源流自然探勝園がある。
家の近くでナメコの栽培をしている。客があるととってきて味噌汁などにする。





