古民家スタイル №10を読んで
ワールドフォトプレス社が発行している年2回の「古民家スタイル」の№10が発売になったので買ってきました。この雑誌は従来は不定期の発行でしたが、前回から2月と7月の年2回発行に定期化されました。定価1800円と、ちょっとお高いですが、それ以上に読み応えがある本です。
一日かけてじっくり読みましたが、特に興味をひいたのは、古民家再生を数多く手がける長野県松本市の降幡建築設計事務所、その東京事務所の小坂進さんが紹介した「築70年の洋館つき住宅の再生」記事です。古民家再生というと築100年以上の農家や豪商の家の再生がクローズアップされることが多いのですが、日本の伝統建築に西洋文化が取り入れられ全国に浸透していった昭和初期の現存住宅は、日本建築の技と知恵の結集だというのです。こんな昭和初期の住宅の再生事例を3件取り上げて紹介されているのですが、どれもとても素敵な家で、再生住宅とは思えない古さを感じさせない佇まいにびっくりしました。
小坂さんいわく、太い梁や柱が使われた伝統工法の民家と違い、間取り中心に考えられた洋館つき住宅は、今手を入れていかなければ残っていかないとの事。古民家だけでなく、このような建築技術もいつまでも後世に残していってほしいと思います。
その他にも、全国から集めた古民家再生住宅の実例集のほか、古民家写真集、古民家の食事処、古材パーツカタログ等今回も読みどころが満載でした。