※個人的妄想。苦手な方はご遠慮ください。
智くんが
ヨーロッパの楽団に客演として迎えられ
しばらく一緒に活動をする。
俺たちが再会した時には
既に決まっていたスケジュールだ。
客演中の2週間程
俺も渡欧して智くんと過ごす。
全て智くんのエージェントが把握し
必要な手配をしてくれている。
演奏会の無い日には
ちょっとサプライズ的なイヴェントを
考えていたのだが。
智くんにストーカーした私設秘書は
英語だけでなくドイツ語もこなし
気も利く人間ではあった。
いたら便利だったろう。
制裁?
智くんが望まなかったから
加えなかったさ。
うちの弁護士から話してもらった。
つきまといや盗撮が
ストーカー行為に該当すること、
次にやったら これまでの証拠と共に
警察に突き出すこと。
馘にすらしなかった、
関連会社に出向させた。
俺にしたら 大変な譲歩だ。
奴は 依願退職した。
智くんが実家に逃げた時点で
うちの者が
ある程度警告していたから
(イリーガルではない穏やかな方法で)
奴にも覚悟があったらしい。
弁護士曰く
泣いて詫びていた、
悔い改めたかどうかは不明、とのこと。
智くんと会えなくなったら
俺だって泣くさ。
次 なんて事態があったら
正当防衛のフリをして・・・
「翔 まだ仕事?」
書斎でPCを覗き込む俺に
ドアのところから智くんが声をかけてくる。
無造作に乾かした髪
洗いざらしのTシャツにスウェットパンツ
そんな恰好でも(だからこそ?)
あなたの魅力は輝く。
ほら、睫毛の落とす影や
ドアを掴むその指の動きとか。
「メールのチェックだけだから
もう終わる。
何?」
次の私設秘書が決まるまでは
地味に仕事が増えているけれど
大したことではない。
「・・・
なんでもない。
先に寝てるね?
おやすみぃ」
「あ、俺もすぐ行く!
行きますって!」
智くんのちょっと妖しい笑顔が
ドアの向こうに消える。
んふふ という声が
閉まるドアの隙間を擦り抜けて
俺の耳に届く。
靴屋に送るメールは 明日でいいか。
また2人お揃いの
ドレスシューズを誂えよう。
舞台と客席
それぞれの場所に居ても
同じ靴![]()
そんな些細なことが
俺の心を温かくする。
さて、今晩のうちに
ヨーロッパ サプライズのネタを
智くんから聞き取りしましょうかね。
智くぅん![]()
まさか未だ寝てないよね?
今行きますよ 智くぅぅぅぅん![]()
ヌルっと劇終(笑)