※個人的妄想。苦手な方はご遠慮ください。
その集まりの間に 彼は
ファンを増やしていった。
音楽でもバイオリンのファンでもなく
彼の味方を。
俺がいつでもサポートしようとしていたのに
彼は子どもたちと
ちゃんとコミュニケーションできていた。
言葉は子どものほうが達者なくらい、
でも彼には音楽がある。
楽器に触れてみようのコーナーでも
全体に目配りし
言葉だけでなく音と身振りで
丁寧に教えている。
柔らかい笑顔
よく見ると綺麗な顔立ち
って 男に何言ってるんだか(笑)。
あ、斜め後ろから見ると
ほっぺたがまぁるい・・・
正面から見ると・・・
ボウを持つ手の美しさ
喋り方がなぁ・・・
演奏とのギャップ有り過ぎでしょ。
でも、『音楽しか興味ない』的な
コミュ障寄りの音楽家ではない。
その日俺は そんな風に
彼のことばかり気にしていた。
彼、オオノサトシとの縁は
その後も続いた。
集まりを主催したボランティアグループは
主要メンバーが財団を持っていて
音楽家の育成をしている。
俺の祖母はその一員だ。
で、彼は 財団の支援する音楽家の
1人だった。
祖母の手伝いや付き添いをすれば
当然のように彼に会う。
ばあちゃんに挨拶する彼。
その微笑みは
俺にも向けられてる。
錯覚?
いや、俺だって知り合いだし。
もっと知り合う予感がするし。
大学生になった俺は
祖母の手伝いを
好んでするようになった。